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ピュアで常識に囚われない恋愛に持ってかれた今年を振り返る

 

Love...

2017年は大河ドラマの直虎にはまり、そして今年。

 

去年は直虎の記事ばかり書いてました。今年は4月期のドラマでどハマりしたのがあったのですが、2つ記事を書いただけ。

 

hydrangea.hatenablog.jp

 

ふたつのドラマ

好きすぎて言葉がなかなか出てこないというのもあったり、デリケートな話題になるので出来るだけ誤解のない書き方がしたいと思っていたらなかなか纏められなかったというのもあります。

 

そうしたら、10月期、この間最終回を迎えたばかりのドラマに落ちてました。「禁断」というセンセーショナルな言葉が踊る公式HP。

 

www.tbs.co.jp

胸に残る「ヒリヒリ」とした感情が後を引き、あなたもきっともう一度恋をしたくなる…。ピュアだからこそ危うい禁断×純愛のヒューマンラブストーリーをどうぞお楽しみに。 

 

 

www.tv-asahi.co.jp

何もかもが想定外すぎる、恋の季節の到来――
ぐいぐい迫ってくる男たちに驚愕し、全力で拒む主人公・春田。
しかし、彼の頭の中からはいつしか
“ピュアな男たちの存在”が離れなくなっていくことに…!
“常識”で考えたら、あり得ない。
でも、その“常識”ってそもそも何?
“人を好きになる”って…何!?
多くの人が普通だと思っている価値観を改めて問うラブストーリー『おっさんずラブ』。  

 

この2つのドラマに共通するのが「ピュア」「常識を問い直す」姿勢かなと。「中学聖日記」は禁断という言葉を敢えて使って、教師と生徒という許されない(本当に許されないのかを含め)恋愛を描き、「おっさんず」では同性同士の愛に切り込んでいく。

 

過去のトラウマ

(この2つのドラマを最後まで見てらっしゃらない方は注意してくださいね。ネタバレします)

 

教師と生徒の恋愛というと、「高校教師」(1993年)というドラマがありました。野島慎司脚本で、当時とても話題になりました。

 

www.tbs.co.jp

 

ラストの描写をどう解釈するかで友人とも盛り上がった記憶があります。決して幸せな結末ではなかったと私は思っています。この時に感じた暗くてどこにも行けない閉塞感のようなもの、救いのない絶望のようなものは今でも忘れません。

 

禁断の恋というと、このドラマがフラッシュバックされてぞくっとしてしまいます… 数年前も、不倫をテーマ *1にしたドラマが作られた時も、ラストは幸せではありませんでした。

 

流れ

世の中の流れとして、禁断ものを許してはならないというのがあるのかどうかわからないのですが、許されないものは許されない、と帰結することが必要という(つまらない)信念さえあるのでは、とさえ疑ってかかってしまいます。

 

そうしたら、「おっさんず」で、びっくりするほどの終わり方を見せてくれたんですよね!もう牧と春田が幸せになって欲しいという希望の上の上をいく、これ以上ない素晴らしいハッピーエンド。

 

多幸感ってこういうことか… と、終わった瞬間、幸せ過ぎて嬉しくてほんと制作した方達に感謝しかなかったなぁ…

 

倫理と論理

LGBTという言葉を頻繁に見かけるようになり、一昔前のバラエティでステレオタイプ的に模倣され茶化されていた事が嘘のような現在。それでも、地上波のドラマで同性同士の恋愛を描くことはハードルが高かっただろうと思います。

 

漫画の世界では70年代に「風と木の詩」が発表されたのにも関わらず、ここまで来るのに50年近く。

 

中学聖日記」では、最終回前に、これはハッピーエンドで終わるだろうと予想はしていたけれども、やっぱり最後はお互い違う道を選んでおしまい、ってなったりするんじゃないか、と危惧していたのも確かです。

 

「教師と生徒の恋がどうして許されないのか?」の答えを最終回に届けられたらと考えています。

『中学聖日記』新井順子Pの“泣けるラブストーリー”への熱意 「賛否両論あるとは覚悟していた」|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 

 プロデューサーの新井順子氏がインタビューでこのように言われていたのが印象的で、「どうして許されないのか」の「どうして」の部分がきちんと説明されていてとても感動したんです!!!

 

倫理観を押し付けるだけじゃなくて、そこに論理を使って視聴者を納得させるというのがすごく新鮮で、真っ直ぐでキラキラしていた主人公ふたりを作り出したのは、きっとスタッフが真っ直ぐにど直球なドラマを作りたいという思いが結晶となったのかなと感じました。

 

常識を疑っていく姿勢。ひとつは常識を疑いながらもその常識の真っ当さを論理で肉付けをし、もうひとつは私たちの常識を完全否定する方向ではなく、新しくアップデートしていく軽やかで押し付けがましくない素晴らしい物語を見せてくれました。

 

こんな風に人を愛してみたい。こんなに心を持っていかれるような人に出会いたい。そんな思いを掻き立てられるドラマに惹かれます。去年の直虎と政次もそうだったけれど、出会ったふたりの関係性の唯一無二なさまに落ちます。来年もそんなドラマに出会えたらいいな。

 

今年、他にも素敵なドラマがたくさんあって、まだまだ語り足りないのですが、今日はここら辺で。

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お越し頂きありがとうございました。 

 

*1:昼顔