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親の病気で難しいなぁと思ったこと その2

それでは母の病気、病院を替えた話の続きを。

検査の結果待ちは長い

予約待ちが1ヶ月くらいだと思われた、専門病院の話から。縁があるというか、タイミングがいいというか、その日のうちに予約がとれるなんて考えてもいなかったので、ほんとうに有り難いと思いました。   やはり、いくつかの検査をする必要があるということで、すぐに診断は出ません。とりあえずパーキンソンの症状を和らげる薬を処方されました。 やはり、母の症状はパーキンソンでした。   しかし検査ってくせものですよね、、、 父がガンかも?!って言う時もそうでしたが、とにかく時間がかかる。検査の予約、検査の結果待ち、何かしらのツテやコネがあればするすると進むのでしょうけれど、知り合いに医師なんてひとりもいない状態だと、ほんとに忍耐を試される時間が永遠に続くようです、、、   新しい専門病院に行ったのが6月22日(月)、 ふたつ(CT とシンチ)の検査を大きな病院で行い、その結果を聞きにいったのが7月6日(月)。ふたつの検査でも、確かな診断は出ず、もうひとつ、頭の血流量を調べる検査が必要とのことで、その検査を7月13日(月)に行い、最後に診断が出るのは7月27日(月)とのこと。   ただ、7月6日(月)の医師の話では、パーキンソン病ではなくいろいろな種類の認知症が合わさったものだろう、とのことで、私がお正月に調べたときに見つけた認知症の一種(レビー小体型)であることはどうも間違いないようです。   鬱、幻視、パーキンソン症状、睡眠障害など、アルツハイマーとは違う、なんかおかしいんだけれどそれほどの物忘れもなく、ただの鬱で、ちょっとパーキンソンが入っているのかな、、と思ってもおかしくない状態でした。  

医師に任せっきりにしないこと

いろいろ調べてみると、専門家でも診断を間違うことも多いらしいし、CTやMRIを見るだけだと、認知症とは診断されないことも多いらしいんです。   初めに受診したかかりつけ医も、CTは撮ったらしいのですが、見逃したか、初期で発見されなかったか、その知識がなかったか、今となっては、もうその医師のところに戻ることはないし、過去をああだこうだ言っても変わることはないので恨み言は言いません。   ただ、明らかに、自分の周りにいる家族の症状を実際に見ているのは私たち家族だけです。   父はずっと一緒に見てきたのですが、やはり自分の妻が病気である、ということすら認めたくない、いつまでも元気にこまごまと家のこと、自分のことをやってくれるのが当たり前だと思って暮らしているし、実際調べようと思っても、どうやって調べたらいいのか年齢的にもわからないことも多いです。  

親は簡単に動かない

今回身に浸みたのは、病気なら、すぐ病院に行けばいいじゃないか、病院がよくないな、と思ったらすぐ病院を替えればいいじゃないか、という考えをすぐ受け入れてくれるだろうと思ったのが大きな間違いだということでした。   自分自身なら、そういう考え方ですぐにセカンドオピニオンを聞きに行くという選択ができます。  

でも、自分の親を動かそうと思っても、そう簡単にはいかないんです。特にうちの母みたいに、初めに受診した医師への恩義とか申し訳なさを感じてしまうひとを説得するには時間もかかるし、容易に考えを変えてはくれません。   そして、先ほども書きましたが、両親とも、認知症ということばは良く聞くけれども、そんなことは人ごとで自分たちがかかるわけない、認知症になるなんてあり得ない、と思いたいし、思っているので実際、そういう可能性があるかも、と子どもである私たちが言ったとしてもすぐに耳を傾けないんですよ、、、   そういう両親が、それでもこれはおかしい、と新しい病院を受診する決意をするには、だんだんと症状が重くなっていく母そのものの変化がショックだったからで、認知症かもと認めるのに半年かかったんですよね。  

プライドを傷つけず

症状は家族しかわかりません。   ちょっと頭にあれ?と疑問がよぎったら、まずは症状をしっかり見て、それを元にネットや本で調べて、間違いだったとしてもいいのだから、専門医を受診することをお勧めします。   そこに難題があるとしたら、うちの両親と同じような親としての自尊心、プライドを傷つけずに、どうやったら病院の受診までもっていけるか、でしょうか。   全てに正解はないので、あのときこうしたら、ああしたら、とできるだけ思わないように、後悔もできるだけしなくて済むように、いろんなことを考えてその時いちばんイイ!!と思えることをやっていけたらいいですね。

*************** お越しいただきありがとうございました。

あじさい