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椎名林檎・宮本浩次の”獣ゆく”に鳥肌立った

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金曜日のMステ、見ました?

 

獣の歌詞

こちらのサイトに歌詞が乗っているのでぜひ見てください!!

 

www.kronekodow.com

 

目に飛び込んでくる様式美にクラクラしそうです…

 

配信された日にすぐさまダウンロードしたのですが、1週間くらいこればかり聴いてました…  オススメしたいのは、イヤフォンで聴くこと。音の刺さり具合が全然違ってきます。

 

さて。

 

陰陽で言うと、陰の方向へ椎名林檎節が炸裂。宮本浩次が持っている性質本質をすくい取りながら、自分の思いを織り込んで独自の世界を構築。漢字をそのままではなく贋物をテンプラと読ませたり、遊びと突っ走りぶりが林檎さんらしくてほんと涙です。

 

対極にあるものを対比する

椎名林檎の歌詞には対比する言葉がよく出てきて、「名うての泥棒猫」には春猫秋猫が、「おとなの掟」には白と黒。好きとか嫌いとか。正解不正解。

 

この”獣”でも、お決まりの道だったりはじめての道。本物贋物。幸不幸。勝敗。何を選ぶのかどこに意味があるのか選ぶのは当人だけであって、決めるのは自由、貴方次第。

 

自由ということ

”お決まりの道で、紛れたくて足並み揃えて安心していた”自分を恥じ、”新しい道に分け入り悴んだ命で成し遂げたことこそが全て”。

 

自由というのは果てし無く孤独で、それをわかった上で黙って遠くへ行こうと誘ってる。

 

 

目抜き通りの裏

去年、トータス松本とのデュエットで歌った「目抜き通り」の歌詞が反転してるような部分があるなと思ったんです。

 

無けなしの命がひとつ だうせなら使ひ果たさうぜ

かなしみが覆ひ被さろうと    抱き抱へて行くまでさ

借りものの命がひとつ 厚かましく使ひ込むで返せ

さあ貪れ笑ひ飛ばすのさ誰も通れぬ程狭き道をゆけ

 

「獣ゆく細道」 

 

本番さショータイム終わらないああ生きてる間ずっと

愛し愛され生きて歩いてゆこうよ銀座は春

 

そう結果オーライ認めたい

ああいのちの使い道はすれ違いざま笑って返す

ほんの一瞬

 

「目抜き通り」

 

表と裏。陰と陽。反転しつつ、いのちは1つで、永遠じゃないよ、一瞬だよ刹那だよって言うのが繋がっているイメージ。獣、を聴いたときにすぐ目抜き通りを思い出しました。

 

目抜き通りが広い銀座の大通り。そして獣、は誰も通れぬほど狭い道。

 

hydrangea.hatenablog.jp

 

プロデュースの力

これまでも多くの歌を提供してきた彼女ならではの、ドラマならドラマのコンセプト、ミュージシャンならそのひと自身の今まで出てこなかった部分を引き出し、自分の色に染めながらも己を出しすぎないプロデュース力には感服します。

 

カルテットの主題歌、「おとなの掟」もそうだったし、石川さゆりに提供した歌*1柴咲コウの「野性の同盟」も、あとSMAPに書いた「華麗なる逆襲」なんて当時ドラマを見てたのですが、もうSMAPが好きでしょうがないって言うのが表れてくるんですよね。

 

基本的に彼女が惚れ込んで書いて提供してるから、その思いが溢れ出る楽曲になるんだろうと思ってます。 

 

Mステ史上残る

先週、11月9日のMステ。獣ゆく細道のパフォーマンスが見れるって言うことでかなり期待が大きくてドキドキして待っていました。

 

時々映る林檎ちゃんの綺麗な肌だとか、岡村靖幸をポワワっと見て頰を染めた感じだとかお宝映像そのものだったんですが、まぁ、この日の出演はMステ史上語り継がれるものになってました!!

 

だって、かっこいいのに笑えるんですよ??

 

歌い方、声、ダンス(?)宮本さんの全てを出し切ったパフォーマンス。見ててすごいすごい!と叫びながら爆笑しました。(何回も何回も見ましたが毎回爆笑です)

 

横で踊り狂う宮本さんに影響されつつも決して乱れない林檎ちゃんもすごい。

「丸腰の〜〜〜いのっちをいま〜〜〜〜」と宮本さんが歌い上げて私ぞぞぞぞぞってなったんですが、その時の林檎ちゃん、上半身揺すりながらすっごい色っぽくて宮本さんの歌にノッてるのが見ててわかってすっごく好きです!!!

 

今まで見たものの範疇に入らない新しい道、歌詞そのものの世界に分け入ったみたいなふたりのコラボ天晴れ!!でした。

 

 

 

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お越しくださいありがとうございました。 岡村靖幸とのコラボも待ってます。

 

*1:暗夜の心中立て」「名うての泥棒猫」「最果てが見たい」