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お子さんが英語につまづいてわからないとき、或いは自分の再勉強の方法

突然ですが、英語のはなしをします。(過去記事の編集をします)

私が教師を数年間していたことを以前書きました。教科は英語でした。

 

英語、好きですか。日本にずっと住んでいると、英語が必要なときなんて実はそうないんですよね。島国の良いところというか悪いところというか、ひとの往来が簡単にできないし、ヨーロッパみたいに地続きならば言葉が通じない同士が意思疎通を図るにはどうしても英語という共通語が必要になるのだけれど。

 

日本にいると感じるのは、日本語で売られている商品、例えば本、映画、マンガ、アニメ、音楽、家電、等々がとてもガラパゴス的で、1億2千万人の人口があれば、それぞれの商売が成り立っていくんだなぁということです。

 

私の友人でデンマークの人がいるんだけれど、なぜデンマーク始め北欧のひとたちが英語が上手なのか。

いくつか理由はあるのだと思うんですが、

ひとつには英語と単語自体が似通っていること、

語順が英語と変わらないこと、

そして、デンマークに行った時も思ったんですが、テレビ番組、音楽、映画など、ヨーロッパやアメリカで作られたものを自国にもってくることが多いこと。

そしてその時に吹き替えをせずに字幕を付けることが多いからなんじゃないかと思います。

 

映画館だけじゃなく、テレビでも。だから、いつもテレビでは英語がふつうに流れてくる。意味が知りたければ、英語を聞きながら字幕を読まないといけないわけです。

 

音楽もそう。マーケットを考えたときに歌詞づくりで選ぶのは英語なんですよね。アイスランド出身のビョークという歌手がいるんですが、彼女も英語で歌います。アイスランド語でも歌ってるとは思いますが英語がメインです。

 

人口とマーケットの大きさ。日本では、わざわざ英語で作られた作品を求めなくてもいい。専門書に関しても日本語に翻訳されたものがあるから、英語を勉強しなくても大丈夫。

 

どうしても英語をやらなければいけない、逼迫した理由付けがない今の日本の状態だと、例えば絶対に会社で決められたTOEICの点数を取らなきゃ、とか、明日から海外出張で、とか。

そういうの無しに、英語は大事だからやりなさい!!と言ってもなかなか説得力がない。受験には必要だけど、英語ってそこでおしまい。

 

私が教師をやっていた時に切に感じたことは、やる子はやります。親がうるさいとか、塾で、とか、内申取らないと、とか。そういうあまり直接的な理由じゃなくても、まあしょうがないからってやる。それでも、外国に行ってみたい、とか、海外に興味がある、なんてことを考えている生徒があまりに少なくてびっくりしましたが…

 

そういう理由すら持てない生徒もいるわけです。英語なんて訳わからん、て。やる意味がわからん、て。

 

小学校でさんざん英語のゲームばかりをやってきて、いきなり、さあアルファベットを書きます、単語を書きます、文法はこれこれで、、、となると、つまらなさが倍増なのもわかります。

 

中学1年生でわからなくなって勉強をやめてしまうと、2年、3年になると内容も文法も難しくなっていく中で、ガタガタした土台に家が建てられないのと同じで、英語はなかなかに厄介なものになっていきます。

 

加えて残念なことに、今の中学校の英語の教え方では、わからなくなってもしょうがない、と思えるんです。

 

文科省の作った学習指導要領、一言でいうと、「雰囲気」なんです。英語の雰囲気が大事。教科書の内容を、大きな絵を見せながら、英語で先生が説明する。それを生徒は聞く。英語で先生が質問して、それに英語で生徒が答える。そういう導入のしかたをします。

 

なんとなく。で始まってなんとなく、で終わる。ある一定以上の力を既に持っている生徒、あるいは塾で先取りしている生徒はついてこれる。こんな授業はわからない生徒を大量に生み出して、塾通いを加速させてます。

 

私が学生のころは、必ず日本語に訳してました。英文和訳というやつです。でも、それが良くないということになった。英語は話せないといけない!コミュニケーションツールだ!とか。イメージで、雰囲気で、なんとなく、でおしまい。

日本語訳のついたプリントを渡すけれど、まるっと日本語を読んだとしても、どの英語がどう日本語になっていくかは説明されないから、それを塾で補っているという状況なのかな、と。

 

外国語というのは、自分の母国語でどんな意味を持つのか、どんな言葉に置き換えられるのか、しっかり自分の中に落とし込んで意味をとっていかないと、身につくわけがないんです。

 

そこで、随分前にネットを通して知った勉強法をおすすめします。これは私が非常勤で講師をしていた1年間、使っていた教材です。正規教員の時には少人数制を取っていたため、もう一人の先生と教材を同じにしなければならず、残念ながら使っていませんでした。

 

「語順訳」と言います。とにかく英語の語順通りに、その単語の意味をちゃんと日本語に置き換えていきます。ひとつひとつの単語に意味があることを知って、それを繰り返します。is 、am、 are、 of、 in、 on、 そういう、細かいひとつひとつの単語すらも日本語にしていきます。

 

英語には英語の語順があるわけだから、その順番通りに意味をとっていく。英語を話すひとが行っている思考回路をなぞる。もちろん初めからうまくはいかないので、最終的には日本語に訳す。ただ、長文を読むときなど、わざわざ日本語にしている時間がないわけで、そういう時にも語順通りにそのまま理解するというのは、入試を考えたとき、有効です。

 

はっきり言ってしまえば、今の学校の授業よりも、昭和の逐語訳授業の方が遥かに英語の力は伸びます。

 

語順訳とググればいろいろ出てくると思います。塾に行かなければいけないのでは?とも思うかもしれませんが、私が作った過去のものであれば、Excelのファイルでお渡ししますのでご連絡頂ければと思います。どんなものなのか、目にするだけでもどうぞ。

 

お子さんが英語がわからなくてつらそうだったり、大人になってもう一回英語を最初からやってみたいと思われたりしている方にこの勉強方法をお勧めします。国語の力が弱いと英語も伸びません。この方法は、日本語と英語をきちんとイコールで繋げていくので、国語力が弱くても積み重ねていけば力になるはずです。

 

英語を勉強する上で大事なのは、難しいという思い込みを手放すこと、少しわかれば少し楽しくなります。それをちょっとずつ広げていけば英語の世界が自分にとってちょっと開かれた世界になるかもしれません。

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あじさい