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プラスチック製品は減らせるか ~あさイチの特集を見て~

昨日のあさイチの特集エコもお得も!プラごみ&電気代 削減大作戦」を見ました。

最近、プラスチックを減らすために出来ることあるかなぁって考えていて、それがドンピシャのタイミングだったので楽しみにしていたんですが…

 

「プラスチック製ゴミがこれだけしか出ないです」、という方(四人家族の量としてびっくりするほど少ない)の方法が、洗剤やシャンプーを石鹸に変えるとか、ペットボトルを買うのをやめて月7000円節約できた、とか、え?今それですか…?と、お肉なんかに付いてくるトレーなんかはどうしてます??と、顔がチベスナになりました。

 

洗剤なんてそう毎日毎週買い替えるものではないし、ペットボトルをやめて水筒を持ち歩こうなんてことはもう何年も前から言われてる。それでも家で出るプラスチック包装ゴミはなかなか減らないんです。

 

昨日の番組でもある方が言われてましたが、お店でプラスチック製の買い物袋が有料になって買わなくなっても、ゴミを捨てるのに必要でまとめて買ってしまう。

 

新聞紙でゴミをくるみましょう、と解決策を提示されてたけれど、今現在、紙の新聞紙を購読してない人がどれだけ多いか。

 

私たちの努力だけでは減らせない部分がとても多い。そこをNHKはもっと突っ込んでほしかった。個人の頑張りとか節約とかそういうミクロでの話じゃなく、プラスチック製品って社会の変遷とか企業の考え方にとても密接に繋がってるんですよね。

 

昔は、お豆腐やさんがプープーとラッパを鳴らして夕方家の近くに売りにきていた。肉屋さん魚屋さんで買うと、あの今は当たり前のトレーは付いてこなかった。お菓子の個包装もなかった。お米の袋は紙だった。パン屋さんで使うのは紙製の袋だった。

 

でも、私たちの生活を便利にするために便利なプラスチックが発明されて、長時間の輸送や維持にとても有益なものになり、スーパーの肉や魚コーナーだけじゃなく、トレーを使うことで形が整えられ、見た目も良く、売る側にとって二重三重の有益性をもたらす。

 

うちのプラスチック製ゴミを見てみると、ほんとにトレーが多いです。じゃあ、昔ながらの肉屋魚屋に行こうか、と思うけれど、もちろんそういう形態のお店がある場所に住んでいれば、行くにこしたことはないけれども、ない場合、近くのスーパーに頼るしかないんです。

 

減らしたい、という気持ちはありながら、もう個人で減らせる量は限られてる。

 

私たちが便利を追い求めた結果のプラスチック製包装、過剰なまでの包装が採用されて、求められているものの方が売れるわけだから企業も売れるものを売りたい。汁だれがいやだと思う顧客がいるから、スーパーの店員は薄いプラスチックの袋に入れてくれるんだろうし。

 

そして、昨日紹介されていた、プラスチックを減らす方法というのは、時間に余裕があって、そういったことに考えをめぐらすことができる人、に限られてしまう気がします。あさイチを見てる層って、そういう方だけじゃないような。

 

ただ、専門家の先生が仰っていたけれど、何が必要で何が不要か、自分で考えていくことが大事、だというのはとても頷けました。

 

地球のため、環境のため、将来のこどもたちのため、少しでも自分たちが出すゴミを減らそう、という意識を持ちながら、自分の生活の便利さのためにどこは削れて、どこは削れないのか、考えていければいいんじゃないかな、と。

 

コロナ禍の緊急事態宣言で、外食もままならず、東京都知事はキャンプすら自粛しろ、という状況で、ときにはUber Eatsやテイクアウトしないとやってられませんよ。

 

不便な生活の中で、もっともっと地球のために不便を受け入れろ諦念しろと言われても納得できるわけがないです。

 

将来も大切だけれど、今自分たちの生活を楽しむのも大切。プラスチックを減らせと個人に押し付けるのではなくて、税金を使っていろんなことをやる義務がある政府や地方自治体がより良い方法を考えてもほしい。だってそういう事をやりたいと考え、それができる優秀な方たちが集まっているのだから。

 

それでは、また窮屈なGWになるかもしれませんが、楽しみを見つけつつ、皆さんお身体に気を付けてお過ごしくださいね。

ときめかないものをたくさん捨てたらどうなったか

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お越し頂きありがとうございました。

あじさい