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その時にしかできない経験

今日は私の好きな漫画の話から。とても暖かい気持ちになって何回も読み返しているものがあるのですが、主人公ふたりの台詞がとってもいいのです。

セリフがねいいんです

お互いをいたわって、優しくて、深くて。

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岩本ナオが贈る、おとぎ嫁婿ものがたり 昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。 毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、 とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい 慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。 A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい――― そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い…!?

金の国 水の国

A国の姫・サーラがB国の青年に言うこの台詞がとても好きです。

いつでも難しい方を選んでくださいね。後から良かったと思えます。

難しい方はその時はきつい

たぶん、自分自身がこれまでの選択のなかで簡単な方、楽な方を選んでしまったことへの後悔が残っているから余計なんでしょうが、「難しい方を選ぶ」ってキツイですよね。

過去話です。選択肢もなくやらなければならなかったことなので別に難しい方を選んだわけではないのですが。

卒論を原稿用紙100枚書くというのがありました。これを提出しなければ卒業できない。でも他の学部の友人で卒論を書かなくてもいいひとがいました。羨ましくて羨ましくてその時はほんといいなぁ…て思ってました。

私の学生時代というのはパソコンどころかワープロが出始めたかなどうかなという時で、ワープロを使って卒論を書いた同期はひとりくらいいたかな、くらい。みんな、400字原稿用紙に手書きで字を埋めていくわけです。

下書きを終えてもそこからが本番。400字のマスをひたすらボールペンで埋めていくんですが、最後の一マスで間違えようものならまた最初から書き直しなわけで… すごくすごく 辛かった… 

書き終わって、製本して(製本しないと受領してくれないので)、まだ手元に残ってるんですが、やっぱり大変なこと、苦しかった思い出は残りますね。それも達成したことでの満足感というか到達感というか、未來の自分をかなり励ましてくれました。

楽な方へ行きがちな自分

でもね、進学にしても就職にしても私は楽な方へ流れてしまったんですよね。その時に選んだ楽な選択が何十年経っても、後悔と明らかに言えるような形ではないにしても、ずっと低音でzzzzzzzzzと引きずっているのをほんのときたま思い出したりして…

やはり、「難しい方を選ぶ」ことはその時はキツイし逃げたくなるかもしれないけれど、A国のサーラが言うように「後からよかった」と思えるような気がします。短いスパンじゃなく、ちょっとだけ長い視点で考えられるといいかもって、若いかた達には言いたいなぁと思っています。

娘たちに伝えたこと

ここから書くことは、私個人の考えでそうじゃない事を否定するわけではないと先に断っておきますね。

私は進学の時に指定校推薦を選びました。今考えてもそれしか選択肢はないとは思います。でもずっと抱えているもやもやを否定できないのです。

それを、娘たちに伝えてきました。推薦ももちろんアリ。でも一般受験は狭き門だし大変だけれどもこの時期にギリギリまで自分を追い込んで勉強することには意味が必ずあるし、後から後悔しないと思う。と。

2人とも一般受験をしました。下の子は浪人もしました。10代の終わりにする受験勉強と何校もの試験を受けるという経験値はきっと彼女たちの土台になると信じます。

歳を取っても後からできる経験もあれば、その時にしかできないこともある。

な〜んて言いながら、私もまだまだこの先長い!はず!娘たちに負けたくない!の一心で自分がやりたいこと挑戦したいことを考えていきます。

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お越し下さりありがとうございました。

あじさい