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レビー小体型認知症を発症して5年経つ母の近況

親の病気関連の記事を読み返してました。病気が確定したのは4年前。

その当時書いた記事です。

http://yutaka-sukkiri.com/2015/07/13/oya-byoki-1/

その後折に触れて状況を書いていますので「親の病気」タグを見ていただければ遡れると思います。もしご興味があれば。  

去年の白内障手術

2018年10月、母は見えにくくなっていた目の手術を受けました。どこかにも書きましたが、日帰りでできる病院を選ばなかったことがいまだに悔やまれます。   住んでいる場所の一番大きな総合病院を選んだのですが、そこは泊まりの手術しか受けつけておらず、それも片目ずつしかできないので1ヶ月おいて2回入院する必要がありました。   手術の不安と入院。1日目の夜が明けて朝、母の様子を見に行ったら、歩けなくなっているしトイレも一人で行けなくなっているし、もう別人でした。   このままではダメだと強く思い、入院することなく外出という形で手術を受けられるよう医師にお願いし、両目の手術を終えました。   でも、この手術以降、ガクンと母の調子が悪化しました。まず元気がなくなり、歩き方も変わりました。レビー小体型認知症というのは、アルツハイマーとは違って物忘れはそれほどなく、昔のこともよく覚えています。   ただ、パーキンソン病と同じ身体がこわばる症状と幻視があります。初期は、これらの症状を抑える薬も効いていたのですが、段々身体が弱くなって食欲も減退していって認知機能も落ちていきました。  

転んで骨折

そして今年、2019年8月。   弱くなっていた足腰のせいか、家の中で転びました。   よく言われる高齢者の寝たきりの契機は家の中での事故、本当にびっくりするほど簡単に転ぶんですよ…   受診したところ、腰の辺りを打っていて、恥骨骨折と診断されました。手術などは必要なく時間経過とともに治っていくとのことでした。肋骨の骨折もそうですよね、何もできることはなく、治るのを待つだけ。   入院もなくすぐ家に帰ってこれましたが、これまでも既に身体の動きが悪くなっていたのに、更に動けなくなり、まず、布団で寝ることが難しくなりました。   しゃがむ、立ち上がる、というのはかなり身体の柔軟性や筋力を必要とするんですね。このままだと両親だけで暮らすのは無理だと判断し、ケアマネさんに相談しベッドレンタルをお願いしました。   それに加えて手すり、車椅子もレンタルしました。問題は夜中のトイレなので、なんとか歩いていくために、ベッドからトイレまでを直線にしてその間にレンタルした手すりを置きました。   その頃、ちょうど数ヶ月前に市に依頼していた風呂場、玄関、トイレ手すりの工事が終わり、やれやれといったところだったんです。依頼してからかなりの時間がかかりました。   家の中の補修を考えるなら本当に早いほうがいいです。自治体は迅速には動いてくれず、ただただ時間を浪費しているかのように感じます。だから本当にできるだけ早く行動するのをお勧めします。ただ問題は親の反対。自尊心があり、老いを認めたくないあまり、そんなものは要らない、と突っぱねてきます。うちの父がそうでした。   レンタル会社は、びっくりするほど早く動いてくれました。ケアマネさんにレンタルの相談をしたその日に、会社の方が実家に訪問、その日の夕方にはベッドを搬入という超スピード迅速行動!   ありがたかったです… もう布団で寝起きするのは無理だと頭を抱えていたので、ビジネスとは言え、ここまで素早く動いてくれたのは感謝しかなかった。   それから3ヶ月。骨折の方は良くなっていきつつあり、よろよろですが歩けています。ベッドと手すりにはお世話になっています。車椅子は最初は使ってましたが今はもう使わずにいます。   ただ、認知機能はかなり進んできていて、良くわからない異世界の話をよくしています。幻視のせいもあるかと思いますが知らない人が家の中に居る、ともよく言ってます。  

ディケアサービス開始

そして最近、ようやくディケアサービスを使うようになりました。   これまでと違って、母をひとりで家に置いておくのが危なくなってきているので、ケアマネさんに相談して介護認定の変更をお願いし、ディケア利用の申請もしました。   実家のすぐ近くに施設があり、そこに週二回通えることになりました。朝9時から夕方の5時くらいまで。トイレ介助もあり、お風呂にも入れてくれます。お昼ご飯も食べられます。   それまで週何回か家でシャワーに入れていた父の負担も減り、母も家の中にこもらず外に出て他人と接することで程よい緊張感もあり、父にも母にも良い方向に動いてきていると思います。   月に一回神経内科を受診しています。母が居ない時に医師に確認しましたが、レビーはアルツハイマーよりも生命予後(病気・手術などの経過において、生命が維持できるかどうかについての予測)が短いそうです。だいたい発症から7〜8年くらい。   発症が2014年ですから、もう今年で5年。   私の祖母は63歳の若さで突然脳卒中で亡くなりましたから、人間の命はどこまで続くのか、どこで終わるのか皆目見当つきません。母の場合は日常生活を自分の足で自分の手で自分の力でどれだけ持続していけるか、それをできるだけ長くするにはどうしたらいいか、遠く離れて暮らしては居ますが、私にもできることはないか考えているところです。   話のキャッチボールがかなり難しくなってきている現状です。とにかく美味しいものを食べること、食べることは最後まで楽しみになるように思います。   1ヶ月ごとの受診に同行していますが、その時に、実家で煮物を作ったり母が食べたいと言った卵サンドイッチを作ったり、私が飲んでいるビールを見て飲みたいというので一緒に飲んだり、そんな毎日の些細な楽しみを見つけていこうと思います。 *************** お越しいただきありがとうございました。

あじさい