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おっさんずラブ S2 3話まで 〜やはり春田は春田〜

おっさんずラブS2観てますか。

私は結局全部観てます。自分の考えを整理するためにいくつか書いておこうと思いました。全部終わった後の感想が変化するか楽しみもあり。  

S2春田とS1春田の関係

別人なのどうなの?   どうしてもどうしても、ど、う、し、て、も、気になって気になってしょうがないのですが…   S1の春田と差異を出すためだと思われる短髪、前髪を上げたS2ビジュアルの春田を見てたら、S1とは別人と思えて、ああ良かった、と思いました。   1話オンエア前に役者さん本人がインタビューで答えてるのを読んでいると、S1春田とどう違いを出すのか、それまでの春田らしさを残すのか、葛藤のようなものが見えてました。   その為にも髪型を違えるのはアリだと思ったし、形から入るっていうのは重要だ!とも思いました。   しかし。髪型が違っていても、役者本人がS1春田と違う春田にしたいと思っていても、結局脚本と演出でS1春田を思わせる今までと同じオーバーアクション、同じスマホの通知音、同じような表情とセリフや動きなどなど、過去S1を繰り返し観ていれば観ているほど、S1春田に重なるS2春田に気づいてしまうという皮肉。   ここで断っておきますが、私はいろいろ過去記事に書いたように、一度は離れようと思ったのに離れられずにいる情けないヘタレファンでありまして、S2も面白いものになって楽しめれイイなぁって思っています。   そして3話になって、前髪が降り、S1春田の髪型に近づいてしまった… どうも、スタッフから前髪を下ろした方がいいとの助言でそうなってしまったようです。(ソースはTVガイドPerson Vol.87です)   3話はね、やはりS1春田の面影がチラチラしてしまいました。別人だと思って見てる時に、春田のスマホの通知音が鳴ると私の脳内にエラーが起きたりね、ノイズのようなものが挟まれるとどうしてもね、春田パートが辛い。オーバーアクションが辛い。   それに3話最後の、   「なんかほっとけねぇんだよ!ごめん、何もしてやれなくて」   って成瀬を抱きしめるところ、春田の性格そのものから出たセリフなんじゃないか?S1の1話で、病院の診察室で抱きついてきた黒澤部長の頭をよしよしする春田、6話で告白された後、ちずを抱き寄せてしまう春田(牧を好きなのに)。   同じだよね… その人を好きとか関係なく、相手の思いが自分に入り込んできてしまってそれに(自分の気持ちを押しのけてまで)反応してしまう、ザ・春田。   私はもう別人と思うのはやめました。2016年の単発の春田も2018年のS1もこのS2も全部一緒の春田、でいいんではないか、そういう認識で行くしかないんではないか。別人じゃなくて同じ春田なんだけど、それぞれの世界の春田はそれぞれで、いわばクローンのような…?   春田は春田。なんかこねくり回して違う春田を探そうとしても、作る側が同じ春田に寄せようとしてるのにもうそんな抵抗は無理だなぁって諦め入ってきました…   結局作る側が作りたいように、公式がやりたいようにやるのを、見てる側はそれを受け取るだけだから、それがいやならば、公式や制作の考えるターゲット層に自分は入らないんだと諦念するしかなさそうです。

もともとラブコメ

S1の雰囲気を望んでしまうのはそもそも間違ってるんだなと気づきました。S1。みなさんはどんなシーンで落ちました?私が落ちたのは、1話の最後、牧が病院に運ばれた春田の病室に入って、瀕死の重傷かと思っていたのに全くもってピンピンしてた春田の能天気ぶりを見て全身で春田を押したところ、でした。   そこから牧の思いに自分を投影してしまって苦しくてねぇ… しかしもともとラブコメなんですよね。このドラマ。黒澤部長のマジで恋する5秒前、You're everything。牧が切なすぎてそこに引きずられてしまった人が多数で、それほどかっちり作り込まれた脚本じゃなかったもんだから、役を生きた春田と牧が醸し出す空気にもってかれてしまった…だけで…くぅ。

新キャラ2人

成瀬と四宮のふたりの新キャラ。すっごいいいです!!!こんないろんな意味でめんどくさいドラマに途中参戦なんて大変どころか避けたいだろうに、それだけでもリスペクトしてます。   それになんだか肩に力が入ってないというか、とても自然体。続投ふたりのキャラへの既視感でお腹いっぱいな感じがするからか、新キャラが新鮮。   特に成瀬の拗らせ方がツボかもしれません。彼の成長物語的展開になるのかな、すごく楽しみ。今のところ、成瀬を見てると、四宮への思いが出てる。ただここは確定ではなく。明らかなのは四宮。春田が好き。   そして成瀬はそれを知ってる。知ってて応援しようとしてる。そういうのに弱いな、私。   ラストの雨に濡れた成瀬の表情が良かったなぁ。彼の心の中のあれこれをこれから引き出しを開けるように可視化してくれるんだろうか。その役割は春田?四宮?それとも?

吉田鋼太郎の存在感

しかし、映画版で認識したんだけれど、吉田鋼太郎がいることの安定感はすごい。若手だけのドラマってやっぱり上滑りするっていうか、学芸会に見えちゃったりもするけど、吉田鋼太郎が錨の役というかしっかり引き締めててさすが。   お茶目さと厳しさとを併せ持っていてコメディができて、仕事場で口を開くと説得力を持たせることができる。   勘違いぶりと思い込みの激しさも黒澤機長らしくて、今度こそ思いを遂げて欲しい!!いやほんと。  

評価してる点

S1と違うなぁと思う点が。S1で、黒澤部長が自分のことを好きだと知った春田、幼馴染のちずに、悩んでるのは「相手が男だから」と言うシーンがあったのだけど、今回、男だからとか女だからとか、社会にある一般的な障壁としての前提は全く取り除かれてる。   黒澤機長に告白されてもそれが男だから悩むと言う描写はない。そこはもう既にS1で越えてきてるわけだから恋愛に性差や同性だから異性だからと言うハードルについての言及もしないんだろうと思っている。   ただ、四宮の苦悩がわかりにくい。春田を好きな事実を隠そうとするのは同性だから、それだけ?後輩の橘ヒナ(春田の高校の後輩で春田を好き?)に遠慮して?   ラブコメな訳だから、重く描くこともないだろうし、どう言う着地のさせ方をするのか、ファンタジーオンリーな視聴感になるのか、そこに一筋のリアルさを織り込んでおおおおって思わせてくれるのか、実は見どころたくさんあります。

終わりに

月曜くらいからこの記事を書き始めてたのですが、今朝、大ニュースが飛び込んできました。6話から(?6話のみ?)山崎育三郎が参戦するとのこと。   そのニュース記事を読む限り、何かのセリフを言わせるために彼を出した、と読めたりするので不安は拭えないんですが、役者さんのパワーがあるからきっと面白いものになってくんだろうと思います(いつもキャラクター頼みか)   ツッコミどころがたくさんあって(特に仕事関連)御伽話として楽しもう、と思いつつ、前作に引きずられてモヤモヤしつつ、ヘタレファンは最後まできっとこのまんまな気がします。

*************** お越しいただきありがとうございました。

あじさい