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『料理が苦痛だ』妻や母ではない「自分自身」を取り戻そう

半年前に図書館で予約をしてようやく番が回ってきたこの本。

タイトルの赤裸々さが目を引きます。よくぞ言ってくれた感。     [itemlink post_id="2000"]     この本で著者が言いたいことはただひとつ。     「料理をやめよう」     インパクトがあり過ぎる。掃除や洗濯は1日2日やらなくたってなんとかなるけれど、「食べる」部分はどうしても削れない。ひとりならばどこかで買ってきたり外食をしたりで「料理」をする必要は下がるけれども、家族がいる場合、どうやっても「料理」しないと1日だって過ごすことができないのじゃないか。     いやいや、ほんとやめるなんてことできるわけない。本を読んでる人全員がツッコむだろうことを想定されているのでその為にどうやればいいのかが書かれています。     そしてやめ続けることが前提でもありません。     そんなことできるわけない。子供のお弁当だとか家族のお腹を満たすことが日課になっている毎日の中で料理しないなんていう選択肢が自分にある訳が無い。でも、それは単に思い込んでいるだけなのかもしれない、と読み続けるうちに思えるようになったりします。     苦痛な事を頑張る事、我慢する事が美徳とされがちで、小さい頃から嫌なものを嫌だと言うと我儘だとされてしまう社会に生きていると、肩にはまった考えからなかなか出ることができなくて、いろんな目に見えない「呪縛」に足を取られて生きてることをちょっと客観的に見ることができれば、毎日が違うものになるんじゃないか?     結婚して子供を産んで自ら選択してやって来たことではあっても、自分が「妻」や「母」という役割のみで生きてることが実は本当は苦しいことに気づいた時、とにかく「自分自身」を生きる為にも、「料理をやめてみる」「家事をやらない」という実験をやってみてもいいのかな、と。     誰かを頼る。外注する。ひとり旅に出てみる。家事から解放された時間を噛み締めながら、自分の持っているものの重要性を振り返ることができる気持ちになったりもするかもしれない。     最初から「ムリ」と思ってる固いあたまがちょっとほぐされて、悩んでいる主婦/主夫の背中を押してくれる本です。一読ください。

https://yutaka-sukkiri.com/2019/02/26/kaji-shisugi/

家事について考えることを書きました。此方も宜しければ。

*************** お越しいただきありがとうございました。

あじさい