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子育てに苦しむ友人

最近、友人と話す機会がありました。

彼女は子供のことで悩んでいました。3人のうちの末っ子の男の子高校3年生について。

    喋らない。話をしない。勉強しない。何を考えているのかわからない。頑張らない。大学を目指しているのに勉強に打ち込む様子もない。

  上ふたり、長男長女は何も言わなくても勉強し努力し思い通りの進学をして現在大学生です。その2人と比べてしまうそう。中学生の頃から勉強しないでゲームばかりしていると悩んでいたんですよね。

  そして彼女期待の高校に不合格だった時、その当時も彼女に会ったんですが不満がありありと現れていて、それを末っ子の息子さんも知っている。

  彼女は息子が不甲斐なくてしょうがないと言っていました。やれば出来るはずなのにって何回も言っていました。辛そうでした。

  そして、自分が彼の代わりにやりたい、とまで言ってました。

  ああ、私の友人は息子である彼の人生を生きちゃってるんだなぁと思いました。私も昔そうだったことを思い出しました。こればっかりは、誰かに何を言われても考えを変えるのは難しくて、私がいろいろ助言をしたけれどもそれが届いたかどうか。

  学校の成績、偏差値、大学の名前、その時にはそれが全てだと思ったりするけれども、卒業してから社会人になってからの長い人生の中でどれほどのものなのか。自分の価値観が自分も子供も縛っている事に気付けないと、いつまでもその息子さんは心を開かないかもしれない。

  もちろん思春期特有の特徴もあるだろうし、歳を経るにつれて彼が何をどう考えているのか話してくれる日も来るだろうと思うけれど、多分、私の友人が彼をそのままでいいと思えたり認めることができればその日が来るのが早いかなぁと思ったりもします。

  私の勝手で無責任な解釈なんですが、分岐点は高校受験じゃなかったのかなあ。今の高校に入ったことを親が喜んでいない、喜ばせてあげられなかったという負い目みたいなものが精神の安定につながっていなくて、勉強に打ち込めないのかな…と。

  親にとって、子供の高校入学が(大学にしても何にしても)不本意なものだったとしても、それを押し隠して子供を褒めて励ましてあげることが大事なんじゃないかなあって思います。

  何かに一生懸命になるって実はすごく難しくて、精神が不安定だとそこに気持ちを取られてしまって集中が持続できないんですよね。

  何があっても、何が起きても、どうあっても、あなたそのままで大丈夫だよ、と言ってあげられたらいいですね。条件付きの親の愛情は苦しみでしかないですから…

  長いですが。私自身の話です。

http://yutaka-sukkiri.com/2017/03/10/oya-jinsei-ikinai/

*************** お越しいただきありがとうございました。

あじさい