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私が2021に読んだ中で激推しな本

おはようございます、あじさい(@hydrangea_11)です。

このようなツイートを見かけました。

https://twitter.com/amenone16/status/1471427989909176320?s=20

 

今年、「私が読んだ中で激推しな本」について書いてみようと思います。

 

韓国映画・ドラマ わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』

西森路代+ハン・トンヒョン

 

去年から今年にかけてBTSを追っていたという事もあるし、「愛の不時着」から韓国ドラマを数本観て、たまたまBSで観れた「タクシー運転手 約束は海を越えて」、NETFLIXイカゲーム」に至ってはグサグサと刺さりまくり、韓国への関心興味が爆発しました。

この本を読んでうんうんうんと頷いておりました。

このお2人が、共感しあうところはしながらも、感じることが違う時にでもお互いを尊重し合う姿勢がとても好きです。

自分が読んだり観たりした映画ドラマ本を、他の人はどう感じどう自分事に落とし込んでいっているのか、知りたいじゃないですか。その興味を満たしてくれた本。とても面白かった。是非。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ブレイディみかこ

 

かなり頭をぐわんぐわんされた本です。

母は日本、父はアイルランド、住んでいるのはイギリスの「ぼく」を、母のブレイディみかこ氏が時には見守り、時には助言し、我が子とイギリスの社会を観察し、フラットに書いてます。

「ぼく」の平衡感覚がとても眩しい。

自分が同じ立場だったらこんな育て方できるだろうか…と、とっても嫉妬を覚えました。

続編も出てるので年末年始で読みたいな。

『結婚の奴』

能町みね子

 

ナンシー関」ご存じですか?私は彼女の文章が大好きでした。早逝されてほんとに残念でしょうがなかった。能町氏は、彼女を思い起こさせます。

 

文章にピリッと辛子が効いてる。ナンシー氏ほどではないけれど毒もある。

 

この本は、ゲイの男性と、恋愛が介在しない同居をどうやって始めたか、その経緯が綴られています。面白いです。

 

「恋愛しなきゃいけない、結婚しなきゃ一人前じゃない」などの社会や周辺家族のプレッシャーから離れることのなんと難しいことよ。常識なんてどっか飛んでけ!と思って読みました。

『批評の教室』

北村紗衣

 

自分が映画やドラマなどの感想を書いていてぼんやりしていた事がくっきりしたし、疑問に思っていた事への助言にもなった感覚をもらえました。

何より、北村氏の根幹のようなもの

人に好かれたいと思うのはやめよう

が心地よい。これは批評に限らず、いろんな場面でパンチのある言説だと思います。

最近立て続けに朝日カルチャーのオンライン講義を聞いてみたのだけれど、サバサバした話し方も好きです。

あと自分に必要なのはコミュニティだなぁと思いました。周りに話せる友人が居ない…

『サヨナラ、学校化社会』

上野千鶴子

 

先週、一気に読みました。上野千鶴子と聞くと、ラディカルなフェミニストっていうイメージがありますよね。まぁ、確かにそういう一面はあると思うのですが、この本は、子育てに悩んでいる人にぜひ読んでほしい。

 

特に優等生なひと。私は優等生で学校でも家でも「いい子」、大人が懐柔しやすい子供でした。

そういう子供が大人になって自分の子供を持ったとき、子供の成績や社会的に成功することイコール自分への評価になりがちで、子供を縛る毒親になると書いてました。いやほんとその通り。

読んでいて涙が出てきました。そこから抜け出すための指南書という側面もある本です。

『<おんな>の思想 私たちはあなたを忘れない

上野千鶴子

 

かなり読み応えある本。出てくる人物や、思想フェミニズム関係の用語が難しいのでなかなか進まなかったんですが、面白かったなぁ。知りたい欲を刺激されまくりました。

 

フェミニズムを知るためにどこから始めたらいいか、というのはとても難しくて、試行錯誤中ですが、たぶんマルクスなんだろうな、と。今ちょうどNHKの「100分で名著」の「資本論」が再放送中なので録画し、テキストも買いました。

 

来年にかけて英語と韓国語、フェミニズム関連の読書、ここらへんをやっていきたいな、と計画ができあがりつつあります。この本のおかげ。

『男どき女どき』

向田邦子

 

学生の頃に読んでいたんですが、去年引っ張り出してきて再読しました。今年じゃないんですが、どうしても紹介したいので書きます。

 

向田邦子の文章、いいですよね…

去年、MIU404というドラマにハマってしまったんですが、その時にちょうどこの本を読んでいて、4話の感想に書きました。

向田邦子の短編「男どき女どき」を何十年かぶりに読み返していて出てきた言葉なんですが、「三角波」という作品のなかで、    陽画(ポジ)と陰画(ネガ)が、ぐるりと入れ替った。 という表現があります。内容はネタバレになるので気になる方はお読みくださいね。主人公が「こう」だと思っていた事象がある瞬間、くるっと入れ替わるんです。

 

MIU404 4話を観ていて、まさにその経験をしたのが物凄い衝撃で、こういうのってご褒美みたいなものかと。

陽画(ポジ)と陰画(ネガ)がぐるりと入れ替わる、その瞬間をぜひ堪能ください。他にも、彼女の短編はいろんな仕掛けがあって、昭和の時代を醸しながらも現代にも通じる視点がとても好きです。

 

さて、今日は24日ですね。そろそろ皆さん、年末年始休暇でしょうか。私は生検後の痛みからまだ完全復活しておらず、掃除をしていても痛むので自粛…

 

元気になったら、またやろうと思います、来月にでも。大掃除…

 

それでは良い週末を。

あじさい