有害な男らしさに向き合いつつポリコレ的キャスティングも「エターナルズ」に拍手<ネタバレなし>
おはようございます。
「エターナルズ」観ました。
マーベル映画はこれまでに2014年の「アメイジングスパイダーマン2」を観ただけ。それもエマストーン見たさ。
だから何の知識もなく、以前シリーズものなのにいきなり「アウトレイジ最終章」観た後に、やっぱり最初から観ないといけなかったやつ…のようになるかなって、思ってました。
もちろん、「アベンジャーズ」などのシリーズを観てないと分からないことも多いし、頭が時々???となることもありましたが、これは知識なくても観た方がいい!!!
どうしようかなって迷う間に映画館で終わっちゃうかもしれないから。
映画館で是非!!!
キャスティング
地球にやってきたエターナルズは、リーダーとして唯一アリシェムと交信できるエイジャック(サルマ・ハエック)、物質を別のものに変えることのできるセルシ(ジェンマ・チャン)、目からビームを出し、飛ぶこともできるイカリス(リチャード・マッデン)、手からビームを出すキンゴ(クメイル・ナンジアニ)、姿形は子どもで幻影を作り出す能力を持つスプライト(リア・マクヒュー)、怪力のギルガメッシュ(マ・ドンソク)、発明家で人類の技術革新を促進するファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)、高速で動き、耳が聞こえないので手話を操るマッカリ(ローレン・リドロフ)、人の心を操れるドルイグ(バリー・コーガン)、様々な武器の扱いに長けた戦士セナ(アンジェリーナ・ジョリー)の10名だ。戦う相手は“有害な男性性”? マーベル映画『エターナルズ』を、現代のリアルな人間ドラマとして読み解く
ポリコレ的なキャスティング。
手話を操るマッカリ役の(ローレン・リドロフ)は聴覚障害を持つ俳優で、「エターナルズ」を観て手話を習いたいと思っている人が急増しているとのニュースも読みました。
https://realsound.jp/movie/2021/11/post-900551.html
マ・ドンソクは言わずと知れた韓国の超有名俳優、セルシ役のジェンマ・チャンは父は香港、母は中国本土出身。キンゴ役のクメイル・ナンジアニはパキスタン生まれ。
男らしさが有害になるということ
イカリス(チャード・マッデン)を見てて思うのは、これ、以前だったら描き方が違ったかもしれないなぁってこと。
男らしさの有害さをこんなに ”イタい” ものとしてハリウッドのブロックバスターで描くって言うだけで、映画業界がどれだけ価値観をアップデートしているかの証左だなと。
私がこれまで見てきた男性、周りにいる父や夫も「男らしさ」の呪いに縛られてるなぁと思う人が多い。そしてそれを呪いとは気づいていない。
気付かなければどうもできないし、そのまま気づかず苦しさを内包しながら生きていくんだと思う。
そういう意味で、この「エターナルズ」でイカリスを通じてこれまで私たちが持っていた価値観を疑え!という勢いで全世界に訴えているのはほんと素晴らしいと思う。
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0018/topic001.html
去年、 NHKで “有毒な男らしさ”を考える”と言う番組が放映されたみたいです。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79520?imp=0
こちらの記事も参考になったので貼っておきます。
家族と共に暮らすゲイのキャラ
ファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は技術革新を担うキャラ。
描写のなかで、彼はゲイでありパートナーと子どもと住んでいます。
ここも良かったなぁ… あったかくて愛があふれててなんか泣けてきた…
異性愛も同性愛も世の中にあるもの、だからそれを自然と入れ込む。
Netflixで外国のドラマや映画を観ていると、当たり前のようにLGBTQの人々が出てきます。日本で未だに同性婚どころか選択的別姓すら実現できてない、基本的人権すら憲法から取り除こうとする政党が政権を担っているこの落差にくらくらします。
日本を知るためにも映画を観る、いろんな国の映画を観るって大事だなとつくづく思います。
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20211105-eternals-movie
こちらの評、頷きながら読みました。ただネタバレありなのでご注意を。
それでは。
あじさい