やりがい搾取反対
先週から、森氏の女性蔑視発言でオリンピックが揺れてます。
森喜朗氏の女性蔑視発言を受け、昨日までの5日間に五輪組織委と東京都に寄せられた抗議件数は約6000件近く、都との合計で約440人がボランティア辞退を申し入れています。https://t.co/1la4qe58ub
— 毎日新聞 (@mainichi) February 8, 2021
ボランティアの辞退。今朝のニュースでもボランティアする予定だった男性がインタビューに答えていて、差別発言に憤っていました。
私は2年前に知り合いとランチをしたときのことを思い出しました。
その知り合い(女性)は東京オリンピックのボランティアをすると言っていました。交通費は自前。自分の時間と身体を無償で提供するどころか、自分で身銭を切ってボランティアをするという事に、私はかなり驚きました。
それでも、彼女はやりたくてしょうがない、語学も英語だけじゃなくて他の言語も話せる方で、ボランティア経験が自分のやりがいになると言っていて、私が余計なことを言って雰囲気を壊して場を知らせさせたくないしそのまま聞いてるだけでしたけれど。
「逃げるは恥だが役に立つ」の主人公のみくり(新垣結衣)のことも思い出しました。
親友が経営する八百屋がなかなか上手くいかないと聞いたみくりは、アイデアを出してあげる。すると、その親友に商店街を活性化するための会議に連れて行かれ、みくりは近所の神社で青空市を開くことを提案する。その案は採用され、更にいろいろアイデアを出すみくりは、商店街のメンバーから、青空市の運営について「森山(みくり)さん、手伝ってくれないかな?」と頼まれる。ノーギャラでやってほしいという言う商店街の人々に、みくりは「人の善意に付け込んで、労働力をタダで使おうとする。それは搾取です。例えば、友達だから、勉強になるから、これもあなたのためだから、などと言って、正当な賃金を払わない。(略)私、森山みくりは、やりがいの搾取に断固として反対します!」と力強く言う。
やりがい。
それがあれば賃金を払わなくてよい、あるいは低賃金でよい、と考えている人たちは多くいます。特に芸術方面はそういう側面が顕著かもしれない。
私は東京オリンピックは今年開催するのはもう無理だと思っています。コロナがこの状態じゃ、無理でしょう。
それに加えて、ボランティアについて、好きで無報酬で働きたいという人が大勢いるからいいじゃないか!とは全く思わないです。
ボランティアはもちろん素晴らしいし、それ自体、その人自体を否定するものではないですもちろん。
でも、オリンピックという巨額のお金が動いているメガイベントがあって、そこに利権があって、スポンサーがあって、放映権があって。このコロナ禍でどうしても開催を中止したくない理由がお金がらみであることは明白でしょう。
開催に必要であるはずの作業をするスタッフが最初からボランティア頼みっていうのがもう気持ちが悪くて…
選手の方々の気持ちはここでは考慮してないのですみません。
そこまでしてやらなければいけないイベントなのでしょうかね。
やりがい搾取が折り込み済みの、ブラック企業みたいなスポーツイベントなんて悪いジョークにしか思えなくてこうやってここに書いてしまいました。
森氏の発言も醜悪だし、(以前からそう)どなたかがコロナがどうあっても開催するとかのたまっていましたが良心はどこにあるんでしょうか…
2年前の大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」が好きで好きで毎週楽しみにしてたんですが、
「こんな国でオリンピックやっちゃオリンピックに失礼です」
「今の日本はあなたが世界に見せたい日本ですか」
と問うていた田畑の言葉が2021年の今、響いてくる…
https://yutaka-sukkiri.com/2021/01/07/nigehaji-special/
続編の感想です。
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お越し頂きありがとうございました。
あじさい