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「博士の愛した数式」を読んで思い出したドラマと映画

Kindleで買った表題の本を読みました。

 

 

二か月くらい前に、Kindleセールで安くて、題名だけ見て買った記憶があります。なんの基本情報もなく読み始めたら、面白くて面白くて2日で読み終わるという…

 

内容についてはあまり書かないでおきます。是非読んでください!!!

 

切なくて、でもこころが温かくなります。冬がいちばん適した季節かもしれない。

 

登場人物の秘密も、ちょっとだけしか描かれずに想像するしかない関係も、とてもとてもいい。人物造形がたまらなく魅力的。

 

悲しくて切なくて、でも温かい涙を久しぶりに流した気がしました… 涙を流すって、こういうコロナで自粛しなきゃいけなくて心も身体も実はかなりのストレスや緊張を強いられている状況において、ちょっとだけ必要なことのような気がしました。

 

かなり気持ちが上向いてきてるんですよね。この本を読んでから。泣いてから。

 

 

家政婦紹介組合から「私」が派遣された先は、80分しか記憶が持たない元数学者「博士」の家だった。 博士の愛した数式 - Wikipedia

 

「博士」は記憶が80分しかもちません。で、この本を読んで思い出したドラマがありました。記憶が1日しかもたない女性。

 

掟上今日子の備忘録

 

2015年に放映された、新垣結衣主演のドラマです。原作は西尾維新氏。

 

岡田将生とのコンビが良くって、コミカルな感じだなぁってラク~に観てたんですが、最後の最後でものすごおおおおおおおく切なくて大泣きしました。

 

後から野木氏脚本と知って、あああ、そうかぁ!!!と。1日しか記憶がもたないからこそ起きること、2人の関係、単に事件を解決していくんじゃなくて、そこに生まれる感情の持って生き方、見せ方がとてもとても良かった… 再放送してくれないかしらん… ほんと残しておきたかったドラマでした。

 

それから、映画の『50回目のファーストキス

 

オリジナルは観たことはなくて、2018年の日本版リメイクを映画館で観ました。

 

女性(長澤まさみ)に記憶障害があって、家族がその事実を知らない彼女が傷つかないよう、一生懸命献身的に毎日を過ごしているところに、ある男(山田孝之)と出会い、そこから彼女の生活が変わっていって… という話。

 

1日で記憶がリセットされてしまうため、その男とは毎日が初対面で、それでも女性を愛し続けるその思いが熱かった…!!

 

私たちがもつ記憶。当たり前のようにその日に起きた出来事を覚えていて、地続きの次の日を毎日なんの疑いもなく生きている。

 

でも、その記憶がすっぱりとなくなってしまうとしたら。

 

本人だけじゃなく、周りの人間の絶望はどれほどのものか。人は記憶のおかげで生きてると言っても過言ではないのかもしれないなぁって思う。

 

「博士」と向き合う私とその息子の温かみ、最近の寒い寒い日々に私のこころをじんわりとゆっくり温めてくれました。やはり物語の力はいつも素晴らしい。

 

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お越し頂きありがとうございました。

あじさい