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BTSへの勝手なイメージに異を唱える

昨日読んだ記事に関してちょっと書きます。

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/35197/5/1/1

川谷絵音氏は、ゲスの極み乙女。はじめ、多くのバンドをプロデュースしてるひとですね。関ジャニの「関ジャム完全燃Show」にもよく出演されてます。

 

Twitterにもちょっと書いたんですが、ここの部分にんんんんん??っていうのとああ、そうかぁっていうのと半々で。

川谷:でも、BTSは英語でも全然いいんだよなあ。韓国の人って器用ですよね。   ―ダンスも語学もしっかり身につけさせて、そこから売り出すシステムができているってことでしょうね。   川谷:BTSを見ると、これは今の日本では無理だなって思います。どう考えても真似できないなって。

私、川谷氏については、ゲス極の「キラーボール」好きで一時期よく聴いてたし、好きなアーティストなんですよ。で、

 

BTSについて発言してるってあったのでどういう事を言ってるのか興味あって…

 

でも、なんだかがっくりきちゃいました。

 

世間が持つイメージと全くおんなじで。

 

韓国の人って器用ですよね

 

こうやって主語を大きくするのってかなり危険じゃない…? K-POP全体を視線に入れて言ってるんでしょうけれど。

 

「器用」ってことが何を指しているのかっていうと、たぶん、歌も上手くて、ダンスも踊れて、語学もできて、それで世界に打って出て成功してるってことかな…

 

BTSのこと、私も去年の9月からしか追ってないから偉そうなことは言えないんだけど。デビュー時、一日13時間振り付けの練習してたっていうのを読んだからかもしれないけれど、彼らは決して「器用」っていう言葉で括れる人たちじゃない。

 

あの一糸乱れぬシンクロするダンスを見せるまでの苦労と努力がどれほどのものか、想像するとクラクラしてきます…

 

もちろん7人全員が才能溢れる人たちであることは間違いないんだけれども、「器用」という言葉ひとつで片づけてもらっちゃ困る。ほんと困る。誰が?って言われるかもしれないけど、私が困る。

 

最初、ヒップホップグループとして売り出そうとしてたのをアイドルに路線変更したりもしてる。いや、そんなこと知らんがなって言われると思うけれどね。

 

 

ダンスも語学もしっかり身につけさせて、

 

 

語学を「英語」という事で言えば、たぶんリーダーのRM以外は英語への苦手意識がかなりあると思う。

 

2,3年前のグラミー賞。レッドカーペットでインタビューされる時のためにテヒョンが一生懸命英語を練習していて、RMからアドバイスもらったりもしてて。それなのに聞かれずに終わってしまった時の悔しそうなテヒョンの姿や、ジミンが英語ができたらいいんですがって申し訳なさそうにVLIVEで言ってたりするのを見ると、彼らが感じている英語への思いが伝わってきて、同じく英語を母語としない不得手な国に生きてるからか、共感してしまうんですよね。

 

彼らは去年ビルボードで1位になってグラミー賞にもノミネートもされて、もちろんRMがとても英語に堪能であるっていうアドバンテージはあるとしても、英語ができるから世界で認められたわけじゃないってこと。語学が身についてるから売れた、っていう因果関係じゃない。日本人が英語ができないから世界へ行くのは無理って言いたいのかな。うがちすぎか。

 

 

BTSを見ると、これは今の日本では無理だなって思います。どう考えても真似できないなって。

 

ううううう~~~~ん。

 

無理だなっていうのはどうしてなんだろう。

 

真似できないのはなんでなんだろう。

 

いや、別に真似しろって言ってるわけでもないし、真似した方がいいとも思わないんですよ!!!!でも、こうやって真っ先に「無理」って言っちゃうのってプロデューサーとしてどうなんでしょう?

 

日本と韓国の人口の違いっていうのは何をするにせよ関係してくると思う。日本はよくガラパゴスって言われるけど、音楽にしても文学にしても人口が多いから、日本の中だけで売れていけば回っていくから。

 

世界を視野に入れなくても、日本内で売れればっていうのはあるとは思う。国の政策の違い、お金の掛け方の違いももちろんある。

 

それにもちろん、アメリカの音楽チャートを目指す必要だってない。グラミー賞だって単にひとつの国の賞なだけだし。

 

でもなんか、なんか、この言い方、もやもやするんですよね…

 

私は、日本発のBTSみたいに世界で売れるグループが出てくればいいなぁって思うし、ただでさえ島国で井の中の蛙みたいなこの国から世界を目指すような人たちがいたら応援したくなると思う。

 

 

まとめ。

 

この記事を読んで、彼だけじゃなく、きっと多くのひとが同じようなことを感じてるんだと思いました。それをこんな風に有名な音楽雑誌のインタビューに載せちゃうと更に強化してしまうよなぁって…

 

悲しいけれども、こうやって私の感じたことを書くことで異を唱えたいと思いました。

 

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お越し頂きありがとうございました。

あじさい