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実家の父に会いに行かない理由

今週からゴールデンウイークが始まります。

東京ハ三度めの緊急事態宣言で本屋も休業要請されたとか、夜8時以降電灯以外の電気を消さなければいけない、とかこの国大丈夫か…?の日々です。

 

オリンピックをやる事だけが目的で、そこに至るためには手段を選ばない、理念も何もない国。

 

そんな国の出す緊急事態宣言のせいで実家に行かないわけではありません。

 

なぜか。

 

実家の父は、2020年1月末に母が亡くなってからずっとひとりで頑張って暮らしています。ときどき40分くらいのところに住んでいる妹が訪ねています。

 

父は会社を退職してから3つか4つのサークル活動に積極的に参加しています。これまでの2回の緊急事態宣言時には公共の公民館利用が中止になってしまったので何もすることができず、かなりきつそうでした。

 

緊急事態宣言が解かれた今年3月からはまたサークル活動が始まり私もほっとしていて、延期していた母の一周忌も4月に行う予定でいました。

 

しかし東京で緊急事態宣言が出されることが決まりました。実家の市はまん延防止措置に入っていない関東の市なのですが、今回も延期することに。

 

それは、父が複数のサークル活動を続けていることに関係します。まん延防止措置がとられていない市なので、公民館も使用できています。サークル活動は問題なく続けられています。

 

それは父の精神状態にとってはありがたいこと。それはそうなんですが…

 

なんと、この週末にいくつかのサークルの団体が集まり、市民会館を使って発表会をし、お弁当が配られて皆で一緒に食べる、というのです。

 

妹も私も絶句しました。

 

この時期に多数の高齢者が集まり、発表会をし、食事を一緒にする。その怖さは、高齢者にはあまり実感が伴わないのでしょうかね。

 

市がOKを出しているから中止する理由がない。とのこと。誰もやめたくないからやめようと言い出せないんだろうと思います。

 

そういう活動をしている父を訪問することで、もしかして感染しているかもしれないその可能性が私たち、そして私の家族にも影響を及ぼすことが恐ろしくて行けません。

 

今の日本の、ワクチンがなかなか行き渡らない状況で、感染せずにいる方策は、できるだけ人と会わず、会う時にはマスクをし、食事は何時も会っている家族以外とはしないこと。

 

父はそれを理解しないわけではないのだけれど、サークル活動を続けて行くことの方が大事。父の中では自分だけは感染しないとも思ってるのかもしれません。

 

ただ、妹も私も父に会いに行かないのはそれが理由なんだというのは理解していたようなので、それは良かったと思います。

 

LINEを繋いで久しぶりに顔を見たけれども元気そうでした。

 

世間では、自分たちが高齢者に感染させてはいけないから会いに行かないという方も多いかもしれないけれど、うちの場合は全く反対です。

 

解決策がなく、どうしようもなく、コロナは人と人の関係をどんどん変容させてしまっていることを感じます。

 

https://yutaka-sukkiri.com/2020/11/12/con/

父は去年還付金詐欺に遭いました… お騒がせな人です。

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お越し頂きありがとうございました。

あじさい