「窮鼠はチーズの夢を見る」感想<ネタバレなし>
6月公開予定だった映画。ようやく公開となり、初日に行ってきました。
https://www.phantom-film.com/kyuso/
ネタバレなしとネタバレありで書こうと思います。今回はバレなしで。
この映画はネタバレなしで書くのはあまりにもハードル高いし、映画を情報入れずに観るのが私の基本的姿勢なのでほんとに何にも見ずに読まずに映画館へ直行するのをこれを書いておきながら、お勧めします(笑)
「好きで、好きで 苦しくて、幸せ」
ポスターに書かれている言葉。成田凌が大倉忠義の後ろから腕を回し、横顔を見つめている。
恋をするということ、誰かを自分のものにしたいということ、物理的身体的繋がりは刹那だということ、誰かと居ても、一人でいる孤独より更に孤独を感じてしまうかもしれないということ。
欲求や欲望は限りがないということ、掴めたと一瞬思った誰かの心がすぐに飛散してしまうということ。
性別の重さ、傲慢さ、悲しさ、喜び。
ああ、やっぱりネタバレなしで言葉を連ねると、なんだか空虚になってしまうなぁ…
これは原作がマンガなわけだけれど、紙の上で繰り広げられていたケンカや涙やしあわせが、生きている人間の3次元の形で見せてくれるっていうのがご褒美のような気分になりました。
もちろん原作好きとしてはいろいろ注文をつけたいところもあります。物足りないところ、注釈違い?と言いたいところ。
それでも、原作との比較は楽しい。原作エピソードを取り入れたシーン、削除されたシーン、新しく入れられたエピ。そういう楽しさは原作があるからこそ。
原作→映画、映画→原作。たぶん、どちらを先にするかで感想は違ったものになるんだろうな… 私は原作→映画の順番なので、映画を先に観た方が原作をどう感じるのかとても興味があります。
そして俳優たち。
恭一、今ヶ瀬2人のキャラを、大倉忠義・成田凌にキャスティングできた時点で100点ではないかと。
この2人の身長差がまずパーフェクトなんです。今ヶ瀬の方が少し高いのです。それってかなり重要で。細身で長身で顔が小さくてっていうのはもちろんなんですが、キャラが原作のエッセンスを邪魔しないっていうのがキャスティング上ほんとに大切だと思うんですが、邪魔しないどころか、この2人が映画で主演すると聞いたときに、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!って叫びました。
世界観を体現してる…しちゃってる…(ワナワナ)そんな2人がこの映画の中で恭一と今ヶ瀬を生きてること、それがとても有難く。
成田凌に関してはふれなばおちん以来、全部ではないけれどドラマや映画を観てきて、更にこの今ヶ瀬役でひとつ階段を上った感じたがしたし、大倉忠義に関しては、モンテクリスト伯で演じたヒール役がかなりハマっていたのが印象的。そしてこの映画の中で見せたもので彼自身が新しい扉を開けた感じがしています。
好き嫌い、もちろんあると思います。う~~ん、このシーンなぁ…ってところもあります。
とにかく観てからあんなことこんなことをはなしませんか。言いたいことが溢れてるくる映画です、間違いない。
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お越し頂きありがとうございました。
あじさい