「パラサイト 半地下の家族 」鑑賞前、鑑賞後でポスターを見返してほしい<ネタバレあり>
ほとんど満席の中、観てきました。ちょっとネタバレしてるので是非劇場で観てから!
2019・韓国 ★★★★☆(4.7)
監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ イ・ソンギュン チョ・ヨジョン チェ・ウシク パク・ソダム イ・ジョンウン
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。(シネマトゥデイより抜粋) **********
封切り前からパルムドール獲ったりアカデミー賞6部門にノミネートされたりととにかくその前評判のすごさから、ミーハーなのでとにかく観たいと。 ネタバレ禁止、と監督自らメッセージを出したらしい。ほんとそれくらい、この映画はネタバレなしに、何の知識もなしに観に行かなきゃだめ!!!!これを読む前に!是非!! 「万引き家族」、「ジョーカー」、「家族を想うとき」、「わたしはダニエルブレイク」などなどを観てきて、各国の世帯格差や貧困などを扱うという共通点はありながら、この4つの映画のどれとも違う側面が。 それは、もう一回観たい!!と思ったこと。上に挙げた4つはかなり内容が辛くてキツくて再度視聴はもういい… ってなったのだけれど、パラサイトは観終わってすぐにもう一度!と思ったくらい。 半地下家族と裕福家族、その格差の描き方なんてかなりエグいし、前半のコミカルパートもありつつ、もう一つの家族の出現から怒涛の後半への流れ、ジェットコースターに2時間半ずっと乗りっぱなしな感覚だった。
一つのタガが外れてドミノ倒しのように止めようにも止められない描写、ニオイという映画では出すことのできない五感のうちの嗅覚を観てる側に感じさせるテクニック。すごいとしか表す言葉がなくて、終わった後放心。 韓国の芸能界って、私の狭い感覚だけで言うと自殺が多くて大変なところっていうイメージなんだけれど、映画の世界の深淵を感じる。「お嬢さん」という映画を観たことがあるんだけども、なんとも表現できない感情が湧いてきたことを思い出す。Twitterでフォローしてる方が韓国映画についてのツイートをよくしてるのを見てると、もっともっと私も観たいなぁと思う。 https://www.cinemacafe.net/article/2020/01/20/65432.html
昨日もこの受賞のニュースを見て、これはアカデミー最有力じゃないかなって思いました。ジョーカーが獲るのかなと思っていたけれど、流れはパラサイト。外国語の映画がメインストリームに乗って世界中で話題になるって、それがアカデミー賞で起きるかもしれないワクワク感がすごい。
日本の映画界も、事務所とか馴れ合いとか忖度とか、そういう言葉が出てこないような賞のラインナップになるといいのだけれど…
観る前にほぉと眺めていたポスターが、観終わった後にはぐわぁぁぁ!!ってなること請け合い! 「パラサイト」は私の映画鑑賞史上、一二を争うくらいグルングルンさせられドキドキワクワクバクバクが止まらない映画でした。そんな映画に会えてしあわせ過ぎるし今年はほんとに良い年!!!!
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お越しいただきありがとうございました。
あじさい