King Gnu 『白日』歌詞のここにやられた
すごい勢いで音楽シーンに現れたKing Gnu。2月22日にMusic Stationに出演しました。
YoutubeでMVが発表された新曲「白日」(日本テレビのドラマの主題歌)。
ここのところずっとずっとリピートしてるんですが、どこに刺されたのか。
覚悟の歌
これまでの曲名を見ると、英語がほとんど。日本語なのは「あなたは蜃気楼」「破裂」くらい。それがここにきて「白日」。突然漢字できたか!!!そうか!
白日という言葉を聞くと、白日の下に晒されるという表現を思い出します。
これから照り輝く太陽の下に立とう、まっさらな姿を周りに晒していこうっていう意思のようなものを感じます。
過去を振り返る。それが(常田の)クラシックへの思いなのかメジャーにうって出る前の自分たちへの思慕なのか。
誰かのために生きるなら 正しいことばかり言ってられないよ
もう戻れないよ昔のようには 羨んでしまったとしても 明日へと歩き出さなきゃ
過去への決別と感傷。
King Gnuが今立ち向かうメジャーへの挑戦。過ちを繰り返したけれども愛しい日々への想い。
そんな様々な混沌とした感情が行き交う日々を歌ったうた、白日。
言葉の選び
https://sp.uta-net.com/movie/263550/
歌詞。過去をどうやって乗り越えてくか、やり過ごすか、悩んだそのものをえぐりとった歌詞に絶句。
辛口で。でもその通りで。
真っ新に生まれ変わって 人生一から始めようが へばりついて離れない 地続きの今を歩いてるんだ
真っ新に生まれ変わって 人生一から始めようが 首の皮一枚繋がった 如何しようも無い今を 生きていくんだ
私も消してしまいたくて無しにして知らん顔して生きてきたい過去があるけれど。
でも、それは出来ないんですよね。
地続き
この言葉がすごい。
そうなんです。どんなに無かった事にしたい過去から逃れたいと願っても、”へばりついて離れない”んです。
どんなに苦くても口の中で消えない砂利のような過去でも、無かった事にせずに飲み込んで続きの人生をやってくしかない。
それを認めてやってくのは、ほんとに辛い。
彼らが”正しいことばかりやってられない“と覚悟を決めて、その向こう側に待ってるのが“天国か地獄か”?これからどんな風に世の中に出て行くのか、受け入れられるのか、それが彼らにはどんなに意味を持つのか。怖い。誰にでも評価されるのは怖い。でも、その怖さを抑えてやっていこうって、そういう歌に聴こえます。
彼らの音楽が私を震えさせ慄きながらも勇気を与えてくれることは確かです。
これからどんな音をどんな言葉を生み出していくのか、本当に楽しみで仕方ないです。
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あじさい