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親の病気、その後

一昨年、去年と私の両親が次々病気になりました。その時感じた難しさについて書いたことがあります。

http://yutaka-sukkiri.com/2015/07/13/oya-byoki-1/

http://yutaka-sukkiri.com/2015/07/15/oya-byoki-2/

  父はガンと診断されました。ステージは2。年齢からいっても手術は勧めないとのことで、ホルモン療法と放射線治療を選択しました。   今年の3月、その放射線治療も終わり、その後検査も定期的に行っていますが、ガンの数値も下がり落ち着いています。ガンそのものの進度も遅いものらしく、このまま投薬のみで大丈夫そう。

 

性格的に前向きで強気で負けないひとなので、もうそれほど心配していません。

 

問題は母でした。

 

上の記事にも書いていますが、母の場合は、理由がわからないのだけれど身体が動かなくなり、日常生活に支障をきたすようになり、鬱も入ってきてどうにもこうにもならなくなりました。

 

私がしたのは、母の症状から、こうだろう、と思われる病気を見つけ出し、専門的に診てくれる病院を探すことでした。

 

病院を変わることを頑なに拒んでいた母を、父とともに説き伏せ、新しい病院にかかり始めたところ、私が考えていた通りの病気との診断が下り、それに合った薬が処方されました。

 

そうしたら、少し経ってすぐに症状が良くなり始めました。身体が動くようになり、動けるようになると家事もできるようになり、いつも後ろ向きの母も少しずつ自信を取り戻し、明るく、元気になっていきました。

 

そうしたら、去年の12月に、病院の医師から新しい薬の治験の打診がありました。家族で話合いをし、随分元気になったけれど、新しい薬のために何か役に立てるならばやってみようと両親が決め、治験も始まりました。

 

今月のお盆休みに、両親も含めて家族で温泉に行ってきたのですが、3ヶ月ぶりに会った母は、動きはもちろん以前のようにはいきませんが、表情も明るく元気でした。一緒に温泉に入り、孫の顔を見られて嬉しそうでした。

 

母の病気は認知症です。それもアルツハイマーではなく、レビー小体型というものです。テレビでも取り上げられつつありますが、アルツハイマーのような記憶障害はそれほどなく、他の病気と診断されやすいので、適切な診療を受けるのに時間がかかったり、ずっと放置される可能性が高いです。

 

親の症状をつぶさに見て、どんな特徴があるのか、その特徴はどんな病気の可能性があるのか、自分で調べてみるのが必要だと思いました。医師によっては知識が不足していることも残念ながらあるのです。

 

医師の言うことは絶対ではありません。でも、セカンドオピニオンを受けようとしても親から反対されたりします。そんな時には、頭ごなしに無理矢理親をどうにかしようとしても効きません。どうやったら聞き入れるか工夫をしながら話をしていくのが大事だと思います。

 

幼い頃から母から厳しくしつけられてきて、そこから逃れるように結婚したのですが、この年になって母の老いを見るにつけ、複雑な思いがします。できるだけ元気に、笑顔でいてほしい、と今は切に願います。

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お越し下さりありがとうございました。

あじさい