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英語につまづいてわからないとき。再勉強の方法

[caption id="attachment_2435" align="alignnone" width="640"] geralt / Pixabay[/caption]

突然ですが、英語のはなしをします。

 

私が教師を数年間していたことを以前書きました。教科は英語でした。

 

英語、好きですか。日本にずっと住んでいると、英語が必要なときなんて実はそうないんですよね。島国の良いところというか悪いところというか、ひとの往来が簡単にできないし、ヨーロッパみたいに地続きならば言葉が通じない同士が意思疎通を図るにはどうしても英語という共通語が必要になるのだけれど。

 

日本にいると感じるのは、日本語で売られている商品、例えば本、映画、マンガ、アニメ、音楽、家電、等々がとてもガラパゴス的で、1億2千万人の人口があれば、それぞれの商売が成り立っていくんです。

 

私の友人でデンマークの人がいるんだけれど、なぜデンマーク始め北欧のひとたちが英語が上手なのか。それはテレビ番組、音楽、映画など、ヨーロッパやアメリカで作られたものを自国にもってくることが多いからなんじゃないかと思います。  

それを、日本であれば吹き替えにしてしまうところをそうはしないで字幕をつけて流すんです。映画館だけじゃなく、テレビでもそう。だから、いつもテレビでは英語がふつうに流れてくる。意味が知りたければ、英語を聞きながら字幕を読まないといけないわけです。

 

音楽もそう。自国のアーティストはいるけれど、マーケットを考えたときに選ぶのは英語なんですよね。アイスランド出身のビョークという歌手がいるんですが、彼女も英語で歌います。アイスランド語でも歌ってるとは思いますが英語がメインです。

 

人口とマーケットの大きさ。日本では、わざわざ英語で作られた作品を求めなくてもいい。映画はもちろん字幕がついてるけれど、最近は洋画より邦画の方が人気があるし。アメリカのゴシップなんかもデーブスペクターが解説したりしてるけれど、どこまで関心持たれてるのかな?

 

長くなってしまったけれど、どうしても英語をやらなければいけない、逼迫した理由付けがない今の日本の状態だと、例えばぜったい会社で決められたTOEICの点数を取らなきゃ、とか。明日から海外出張で、とか。そういうのなしに、英語は大事だからやりなさい!!と言っても説得力がなく。

 

それは私が教師をやっていた時に切に感じたことです。やる子はやります。親がうるさいとか、塾で、とか、内申取らないと、とか。そういうあまり直接的な理由じゃなくても、まあしょうがないからってやる。それでも、外国に行ってみたい、とか、海外に興味がある、なんてことを考えている生徒があまりに少なくてびっくりでしたが、、、

 

そういう理由すら持てない生徒もいるわけです。英語なんて訳わからん、て。やる意味がわからん、て。

 

小学校でさんざん英語のゲームばかりをやってきて、いきなり、さあアルファベットを書きます、単語を書きます、文法はこれこれで、、、となると、つまらなさが倍増なのもわかります。

 

中学1年生でわからなくなって勉強をやめてしまうと、2年、3年になると内容も文法も難しくなっていく中で、ガタガタした土台に家が建てられないのと同じで、英語はなかなかに厄介なものになっていきます。

 

加えて残念なことに、今の中学校の英語の教え方では、わからなくなってもしょうがない、と思えるんです。

 

学習指導要領を勉強したりもしたんだけれど、とにかく大事なのは、雰囲気なんです。英語の雰囲気が大事。教科書の内容を、大きな絵を見せながら、英語で先生が説明する。それを生徒は聞く。英語で先生が質問して、それに英語で生徒が答える。そういう導入のしかたをします。

 

なんとなく。で始まってなんとなく、で終わる。ある一定以上の力を既に持っている生徒、あるいは塾で先取りしている生徒はついてこれる。わからない生徒を大量に生み出して、塾通いを加速させてます。

 

私が学生のころは、必ず日本語に訳してました。英文和訳というやつです。でも、それが良くないということになった。英語は話せないといけない!コミュニケーションツールだ!とか。イメージで、雰囲気で、なんとなく、でおしまい。日本語訳のついたプリントを渡すけれど、まるっと日本語を読んだとしても、どの英語がどう日本語になっていくかは説明されないから、それを塾で補っているという状況なのかな、と。

 

第二外国語というのは、自分の母国語でどんな意味を持つのか、どんな言葉に置き換えられるのか、しっかり自分の中に落とし込んで意味をとっていかないと、身につくわけがないんです。

 

そこで、随分前にネットを通して知った勉強法をおすすめします。これは私が非常勤で講師をしていた1年間、使っていた教材です。正規教員の時には少人数制を取っていたため、もう一人の先生と教材を同じにしなければならず、残念ながら使っていませんでした。

 

語順訳と言います。とにかく英語の語順通りに、その単語の意味をちゃんと日本語に置き換えていきます。ひとつひとつの単語に意味があることを知って、それを繰り返します。is am are of in on そういう、細かいひとつひとつの単語すらもを日本語にしていきます。

 

英語は英語の語順があるわけだから、その順番通りに意味をとっていく。英語を話すひとが行っている思考回路をなぞる。もちろん初めからうまくはいかないので、最終的には日本語に訳す。ただ、長文を読むときなど、わざわざ日本語にしている時間がないわけで、そういう時にも語順通りにそのまま理解するというのは、入試を考えたときにも有効だと思っています。

 

語順訳とぐぐればいろいろ出てくると思います。塾に行かなければいけないのでは?とも思うかもしれませんが、自分で教材は作れます。私が作った過去のものであれば、Excelのファイルでお渡ししますのでご連絡頂ければと思います。

 

お子さんが英語がわからなくてつらそうだったり、大人になってもう一回英語を一からやってみたいと思われたりしている方はこの勉強方法を使えば、英語がわかるようになっていくと思います。

 

教師を辞めてから数年経って、英語をもう一度教えたいなという気持ちが少しずつ湧いてきています。娘には教えたりもします。

 

英語を勉強する上で大事なのは、難しいという思い込みを手放すこと、少しわかれば少し楽しくなります。それをちょっとずつ広げていけば英語の世界が自分にとってちょっと開かれた世界になるかもしれません。

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お越し下さりありがとうございました。

 

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