無心にはなれないけどぼぉっとはできる
[caption id="attachment_2396" align="alignnone" width="640"] Janeke88 / Pixabay[/caption]
舟を編む、の中に、宮崎あおい扮する料理人が包丁を研いでいる場面がありました。包丁を研ぐと無心になれる。と言っていました。
私もときどき包丁を研ぐのですが(ときどきね)無心にはなれないなぁ。慣れないし包丁何回も指切ったことあるから怖いしそういう心持ちには達することはできません。
でも、言いたいことはわかるような気がする。同じ動作を繰り返しているとそのリズムと自分の動きと音に集中していって、何にも考えていない状態になれそう。
毎日いろんなこと考えたり、やるべきことやったり、周りのことに気を配ったりしていると、だんだんと気づかないうちに疲労が溜まっていることがあって、そういうときにちょっとだけでも、無心とまではいかなくってもぼぉっとなれる時間があると助かったりします。
例えば、ぞうきんで床を拭く。クイックルじゃなくて。
例えば、車を拭く。
今日やってて思ったのが、忘れてて放っておいた魚焼きグリル磨き。
それそれ、その、網の部分が黒く焦げてもそのままだったりしてるのが無性に気になる時があって、それが今日でした。、アルミでできた磨き用束子みたいなものを使って、ぎゅぎゅと繰り返し動かして金属とアルミが擦れてるのを見てたらなんだかぼぉっとしてきました。
黒い部分が磨かれていくうちにキレイにぴかっと光ったのを見てたら、ちょっとだけしあわせな気持ちになりました。
もうちょっといつもキレイに洗ってあげよう。
磨くとか、拭く、とか、そういう動作には何かしら、心にあるものごとを薄めていく力があるのかもしれないですね。ただそのとき、一時のことだけであっても。
坐禅とか、瞑想とか、やってみたいなと思うのですが、とりあえず家にある鍋磨きをしたら、鍋もピカピカになるし、からだの中にあるもやもやしたものも薄まっていくし、一石二鳥かもしれない?なんてことを考えてる3連休前の花金です。
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