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フルタイムの仕事を2年で辞めた理由

[caption id="attachment_1983" align="alignnone" width="640"] tabbyisnotacat / Pixabay[/caption]

今日は私の仕事のはなしを少し。ちょっとヘビーですが、、

 

40才を越えてから、パートタイムで1年、フルタイムで2年、計3年働きました。  

仕事は中学校の教師です。パートの時は非常勤という形で授業だけを行いました。それでも、テストを作ったり成績付け(通知表に出てくる5段階のもの)もしたり、非常勤なのに結構な重責だなぁと思いました。  

授業だけをしていくのにつまらなさを感じ始めました。非常勤じゃなく、もっと深く仕事に関わりたいなと思いました。正規の教諭になるための試験の要項を見たら、50才まで志望可能です。これは、と思い簡単な気持ちで応募し、若者に混じって試験を受けました。

 

ラッキーなことに合格しました。43才の新人教師が誕生です。

 

こどもたちも大きくなっているし、家のこともなんとかやっていけるだろう、とたかをくくっていました。しかし、、、

 

初めのつまづきは、部活動の顧問をしなければいけなくなったことです。現場の人間関係のいざこざに巻き込まれた形で運動部、それもやったことがない部活動の第2顧問になりました。第2とは言っても、土日に練習はあるし、朝練もあるし、練習試合はあるし、もちろん平日は毎日練習。

 

1年目はなんとかメインの先生にくっついているだけでなんとかなりました。しかし、その方が異動となり、私がメインでやらなければならなくなったのが2年目。ここから精神的にも疲弊がひどくなります。

 

ふたつめのつまづきは、担任をもつことの意味をなめていたこと。

 

授業準備に学級活動に学校内での決められた仕事、生徒会、部活動、それに加えて大きな仕事が生徒指導。

 

自分のクラスの生徒が何か問題を起こした場合、夜遅くまで対応のための会議、保護者への連絡、本人への指導、そしてその報告書づくり、、、、ひたすら時間がかかります。

 

1年目も2年目も、生徒指導にいちばん時間をとられたんじゃないか、、、、昔の校内暴力みたいなものはもちろんありません。それでもいじめやいさかい、そんなことまで学校が、、、と思うようなことまで教師が関わっていることに驚きました。

 

生徒ともあまりうまくいきませんでした。ある先生から言われてしまったのが、(生徒の)おかあさんをやめなきゃだめ、ということば。どうも私は生徒をじぶんのこどものように接していたようです。だから生徒たちもそのようにふるまったりする。

 

時間がないこと、毎日夜遅いこと、そして精神的な疲れ。どんどん疲弊していって、どんどん眠れなくなって、身体がおかしくなっていきました。

 

何をやっているのだろう、、、

 

それでも嬉しかったのは、家族が皆とても協力的だったこと、夫もサポートしてくれたしこどもたちも文句を言わずに応援してくれました。ほんとに感謝です。

 

最後は、自分と自分の生活を取り戻すために辞めようと決めました。

 

途中ではどうしても放りだしたくなかったので、区切りのいい時を選びました。離任式のようなものがあり、出席したくなかったのだけれど、ちゃんとさよならを言うために学校へ行き、全校生徒の前であいさつをしてきました。

 

その日、私の40才を越えての超多忙な日々が終わりました。

 

2年という短い期間で辞めてしまったことについて、随分長いこと自分を責めてきました。周りにも生徒たちにも迷惑をかけてしまった、、、もうちょっとなんとかならなかったのかな、、、と考えてもしょうがないことを考えてきました。

 

辞めて3年経ち、ようやくそういうことも考えなくなりました。だからこそこうやって書けるのでしょう。

 

なぜ続けられなかったか。周りの状況や運不運も、もちろんあります。それ以上にあるのは、私の職業を選んだときの思いや気持ちがいい加減だったんだ、ということです。

 

本当にその職業に就きたかったのか?何を生徒に伝えたかったのか?何がしたかったのか?

 

なんとなく、できそうだから、強い思いもなく、見切りで始めてしまったこと。それに尽きるのかなぁと思います。

 

でも、この間でしか得られなかった経験や苦しさや挫折は、私が欠如していたものを教えてくれたし、経験値を上げて、次に何をしようかしたいか、ということをちゃんと考えていくよすがになったんだと今ようやく思うのです。

 

そして、自分を取り戻すために必要なのが、断捨離や家事の見直しなど、自分の暮らしそのものをもう一度見ていく、ということだったんだなぁと。

 

こうやってブログを書くことで癒されていくことが多々あります。読んでくださる方に改めて感謝します。

   

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お越し下さりありがとうございました。

 

朝早くから蝉のなく声。うるさいのにそれほどいやじゃないのはどうしてなんでしょう。  
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