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ランドセルをめぐる複雑な心境

children

新しい学年が始まって、さまざまな学校でニューカマーが緊張しながら毎日頑張っていることでしょう。

 

 私のランドセル

うちの近くの小学校でもこないだ入学式があったようでぴかぴかの一年生がたくさん誕生してます。

 

小学1年生と言えば、ランドセルですね。最近のランドセルは色が虹のようにバリエーションがあってびっくりしています。

 

私が小学生の頃は赤か黒か二者択一で、まあ、女の子は赤で男の子は黒でした。ランドセルのことは今までも書いたことがあるので重複したらごめんなさい。

 

うちの父はどうも私が男の子として生まれてきてほしかったようで、ソフトボールでノックをやったりもしたし、ランドセルも黒にしか見えない濃紺を勝手に買ってきました。

 

私は、いやだと泣きわめけばよかったのになぁと思うんですが、しょうがなく、受け入れてそれを背負って学校に行き始めたんです。

 

しなくてもいい苦労?

見た目が黒なので、もちろんいじめ・からかいの格好の対象になりました。また、運命のいたずらなことに、父の転勤で小学校を3校も行くことになったので、行く学校行く学校で最初からまた同じいじめが繰り返されました。

 

ランドセルを引っ張られたりするので、高学年のときにはカチっとはめる箇所が破れてきて、カッコ悪いガムテープでつぎはぎしていました。

 

泣いて帰ってきた私に、母はそんなことで泣いてどうする、と叱咤激励してましたが、大人になってから、なんでこんなしなくてもいい苦労を子供にさせるんだろうと疑問でいっぱい。

 

あ、でも良いことがありました。それはこうやって自分のネタにできることです笑

 

今の小学生だったらどんな色のものを持とうと、割りとゆるやかにそんなもんだ、という考えが浸透しているように見えます。

 

でも、あの時代にこういう経験をしたことがある人はあまりいないんではないかな。私の学校での苦労を知って、妹は絶対赤じゃなきゃいやだとごねてちゃんと赤いのを買ってもらってましたし、同じように紺色を持っていたという友人に会ったことはないです。

 

両親の身勝手さ、想像力の欠如には本当に呆れるばかりなのですが、それでも、私が周りと違う紺色のランドセルを背負っているのを見て、それに対していじめをするという人、何かしら周りと違う、目立つひとを標的にする人の方こそ弾劾されるべきなんだと強く感じます。

 

同調圧力

どのグループに所属していても感じるのですが、周りの皆とおんなじことってすごおく大事な国ですよね。

 

同じことが全て。

 

女の子は赤。男の子は黒。それ以外は変。

 

それ以外になると、攻撃されて居場所がなくなる。そんな同調圧力のようなもの。

 

私が子供時代の、ランドセルの色でいじめが生じるというのはあの時代の特徴だったんでしょうが、でもまた形を変えて違う方向からの異質なものへの攻撃は残っているのかもしれない。

 

勝手に持たされた濃紺のランドセルを6年間使い続けたことは、私にそういう人間の根っこにあるような暗くてどろっとしたものを気づかせるのに役立っていて、決して自分はそちら側になるまいという意識を芽生えさせたかもしれません。とは言っても、親に対しては苦笑のようなものしかないですがね…

 

最近のランドセルの色のカラフルさに目を奪われながら、どうか学校という小さい世界でのいじめやからかいがなくなりますように… 単純なこうあるべきという呪いを大人が持たないでいてくれますように…

 

小学生たちの楽しそうに遊んでいる姿を見る度に願っています。

 

 

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お越し下さりありがとうございました。

 

朝から洗濯日和です。

 

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