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甘い城主と周りの奮闘、そして ~19回 おんな城主直虎~

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なにこれ、新種のラブシーン??ってくらい仲の良い(?)ふたり。さて、もう一週間が長いし短いし、な今日この頃。19回です。

あらすじ

近隣の領主である近藤康用橋本じゅん)が直虎柴咲コウ)のもとを訪れ、領内の山の木々を井伊の者に盗まれたと訴え出る。直虎は近藤の者の仕業ではないかと言い返し、二人は疑いを晴らすため、ともに盗伐のあった現場に向かう。荒らされた現場を検証していく直虎たちは、近藤領内だけでなく井伊領内の木々も盗まれてしまっていることに気づく。見張りをつけて山狩りをする両家はついに犯人を捕らえる。しかしそれは以前、直虎に人集めの知恵を授けた旅の男(柳楽優弥)だった。男の処分を井伊家で行うことになり、直之(矢本悠馬)と政次高橋一生)は打ち首を主張。しかし、男を殺したくない直虎は労役をさせてはどうかと言う。直虎と政次は、男の処分を巡って意見を対立させるが、男が牢から脱走してしまう。そんななか、井伊に亡き直親三浦春馬)の娘と名乗る者(髙橋ひかる)が訪ねてくる。

 

第19回「罪と罰」|あらすじ|NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』

 

今週の雑感

 

先週、直虎と政次の関係の大きなうねりがあり、これからふたりの関係がどう動いていくのかが楽しみでならなかったんですが、今回やり取りを見ているだけで楽しくて嬉しくて、ふたりが協力して井伊を作り上げていくのが見たいなぁと思っていた、その念願がかなった訳で。

 

政次が闇落ちした真意を直虎がわからなかった頃の苦しさがなくなり、他の家臣の前ではまだいがみ合っているふりをしたり、政次が南渓和尚を頼っていたり、城主家老ごっこにしか見えないようなやり取りをしたり、ところどころ彼氏ヅラしている政次も良かった。

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そして見どころだったのは、盗賊の処遇についての衝突。どうしても感情や情けに偏りがちなお花畑脳で死罪にはせぬと直虎が言い張る。前半あそこまで描写された井伊家の幾多の脳筋の方々の影響を受けていない訳がない直虎が言いそうなこと。

 

それに対して政次が一度は納得したと言いつつも、裏で直之と諮り、直虎の意とは違う方向へ根回し。

 

知った直虎が政次に怒鳴り込んでくる。直虎が孫子を引っ張り出しての言い分を、政次が「後付け」とばっさり切り捨てるが、引き下がらぬ直虎が

 

「我はこれでもおなごでな!おなごは血など見飽きておるからな!」

 

と、これまた予想の斜め上いく台詞で返り討つ。

 

これでいかな政次も、もじもじしてしまうのであるが、そこで城主初心者に首を縦に振るようなことなどはしない。政次は態勢を立て直し、

 

「では俺からも言わせてもらうが、あの男が虎松をさらったりすればどうする? 瀬戸村に押し入ればどうする?殿が今守らねばならぬものはなんだ?!」

 

と、直虎に突き付ける。顔色が変わる直虎。図星だってことなんだけれど、ちょうど盗賊は逃げ出し、この問答の明確な答えは出ないまま…

 

ここで面白かったのは、いつも理性で生きて、理詰めでものを考えている(ように見える)政次が(感情ダダ漏れだけれどね…)、情けや感情で攻めてきた直虎に対し、最後に虎松や瀬戸村という、直虎にとって何よりも大事な跡取りと大事にしている民(ある意味情けの最たるもの)を具体的に持ち出して情に訴えたこと。

 

直虎が今川の寿桂尼に、城主として後見として認めてもらう際に表明した「井伊を潤す」という自らの使命を全うする為に切り捨てなくてはならないものがあるのだということ、自分だけ安全地帯にいて、嫌なもの、見たくないものを遠ざけていてはまことの城主にはなれないことを、今回政次が進言したのがとてつもなくじん…ときました。

 

その中でのふたりの会話で、これがいちばん!!!!というのが

 

政次「言いたいことは言うたか」

直虎「言うた!」

 

ここ。前回、誤解を解いたふたりがようやく幼馴染という境遇を最大限に利用できるようになったこと。(秘密の半分は抱えたままだけれど。おとなは秘密を守る)

 

子供の頃、亀を入れた3人で歩いている時に、身体の弱かった亀が疲れてきているにも関わらず先を急ごうとするとわ(直虎)に対し、鶴(政次)が「そなたが急ぐと言えば亀は休めない」と亀を労った。自分のことだけではなく他のものを気遣うのが上にたつものの習い。

 

そんな遠慮のない言い方ができるのは、鶴は臣下でありつつも幼馴染だからこその絆でした。そして今回、直虎が久々に「鶴」呼びもし、内心その関係への回帰が嬉しくもあるだろう政次。直虎の後付け理屈+言いたい放題を境にタメ口になり直虎の弱さをあぶり出した。

 

今の直虎のままでは井伊を守るというふたりの目的は破綻してしまう。その危うさ、思慮の浅薄さを政次という幼馴染であり、家老であり、今川の目付であり、そして心から直虎を愛する者の存在を浮かび上がらせ問い質していく。思慮の足りない主を周りの家臣たちがあれやこれやの手を使って導く、彼らのちからを発揮させた回でありました。

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そして。

 

この明確に出なかった問答のゆくえ。

 

「守らねばならぬものはなんだ」

 

同じ問いが、違う状況で、それも逼迫したどうしようもない「選ぶ余地のない」ぎりぎりの場面で来るんだと思うと、それだけで胃が痛くなってきたりもします。

 

そこへ至るのはどうしようもないのはわかっていても、今回のように笑えて楽しくて何回もリピートしたい回をもう少し続けてください… と願っているところです。

 

 当時の隣国の関係などについても触れたかったのですがまたにします。

 

hydrangea.hatenablog.jp

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お越し下さりありがとうございました。

 

風林火山をみていると当時の力関係がわかって面白いです。

 

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