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小野政次は本当にダークサイドに落ちてしまったか? ~おんな城主直虎~

 

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大河ドラマでの不憫なおはなしを。

今年の大河ドラマ、ちょっとでも興味有る方、ぜひご覧になってくださいね。

 

hydrangea.hatenablog.jp

 

公式はこちら。

www.nhk.or.jp

 

ここからはネタバレ全開です。未視聴の方はお気をつけくださいませ。

 

 小野但馬守政次とは

 

井伊家筆頭家老・小野政直の嫡男。おとわや亀之丞の幼なじみだが、今川寄りの家老として家中で孤立する父の姿に葛藤を抱えながら育つ。
父の後を継いで家老となるが、かつての父と同じ立場に追い込まれることに・・・。

 

公式より抜粋

 

小野家は、井伊家の家老であり、当時権勢を極めていた駿府の今川家から目付という役職を与えられていました。井伊家のことを逐一報告するという、城主と今川の板挟みになって、井伊家から嫌われるという辛い立場。

 

そういう小野家の嫡男として生まれ、主人公、おとわ(直虎)の幼馴染でありながら、親が目付という仕事ゆえ周りから嫌われるのをつぶさに見てきたタフでハードな生い立ち。同じ幼馴染の井伊直親三浦春馬)のことしか興味のない直虎を側でずっと見続け、守り続けてきた政次は、子供時代(1話~4話)の時でさえ、不憫なものでした。

 

直親を見てるおとわを見てる政次。ですからね… つらい。

 

裏切り?

そして、今川が井伊を陥れ、直親が松平元康(徳川家康)と内通しようとしていたことを突き止められてしまいます。寿桂尼に呼びつけられた政次は、逡巡しつつも結局直親を見捨てることになります。直親は今川によって謀殺。

 

政次が裏切った、と決めつけるおとわ(直虎)に対し、顔かたちも、着ている袴も闇に落ちてしまったかのように見える冷たい表情で、政次は言います。

 

「恨むなら直親を恨め。下手をうったのはあいつだ。」

 

それを聞いたおとわは、政次への恨みを倍増させます。愛する直親を売った、と。直親への永遠の愛情を盾にし、政次への恨み、憎しみを矛にし、自分が井伊家を守っていくことを決心するのです。

 

ここ。政次のあまりの変貌ぶり、鉄面皮ぶり、井伊家を乗っ取ろうかという態度。今川に、直親直筆の書を見せられ、もうしらを切ることは不可能、否定し続ければ自分だけじゃなく井伊家自体が潰されると思い、直親を切ることを選ばざるをえなかった。(と私は考えてます)

 

今川家の欄干を苦しそうに握りしめる場面を見ている視聴者は、政次が単に闇落ちしたわけではないとわかっているのに、おとわにはもちろんわからない。が、おとわにとっては、政次の思い通りにはさせるかと彼女を動かす力になっている。つらい…

 

ダークサイドに完全に落ちたわけではないと思う理由1

今書いたように、政次が完全に闇落ちしたわけではない。と思ってます。その理由を13話「城主はつらいよ」から拾ってみました。

 

このようなツイートを見かけました。

 

 

今回、井伊家が戦の準備などのために、金貸しの瀬戸方久から多額の借金をしていることがわかりました。そんな井伊家の所領を貰ったとしても、何の利点もない。そう三人衆も言っています。それなのに、政次は所領を狙っている??

 

ここに何かの思惑があるんでは…? と考えちゃいます。

 

これが嘘で、今川家の井伊家への懐疑を出来る限りそむけるというたったひとつの理由のためだとしたら。敵(今川)を欺くならまず味方から、という考えで闇落ちしたと見せているのだとしたら。

 

理由2

直虎と対峙している時の表情と、独りになった時の表情の違い。

 

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直虎に睨まれ

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 睨み返す政次。

 

そして直虎がいなくなった後…

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 幼馴染からのきつい言葉に打ちのめされる表情。自分の本心を見せられない苦悩に満ちています。

 

直虎に対する時はその鉄面皮を絶対に剥がさぬよう、こころにきつく決めているのだろう… 裏切り者、悪人であるよう演じているだけで、本当の気持ちは違うんだろうなぁと視聴者に思わせるような演出。

 

理由3

思わず隠していたこころが見えるとき。

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自分の考える政策について異議を唱えられ、家来が去っていくのを追いかけようとつまづいてしまった直虎。側にいた政次が思わずその手を差し伸べようとするシーン。

 

この写真だとわかりにくいのですが、ほんの一瞬、身体が前のめりに動いています。身体が自然に動いてしまった??咄嗟の政次のこころの揺らぎ、心配が見えます。

 

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その後すぐ、またお面をかぶったかのような表情に戻り、慇懃に手を差し伸べます。もちろん直虎からは睨まれ無視されるのですが、この対比、ぞくぞくしますね。

 

政次の意志

毛嫌いされていることがわかりながら直虎にきつく当たり、決して心を見せない。

 

幼馴染時代の絆を知っているからこそ、視聴者はじりじりとぎりぎりと、ふたりの関係のもつれに苦しくなります。

 

政次の気持ちはただひとつ。井伊家を守ること。即ち、直虎を守ること。その為に自分の心は闇に捨て、彼女への思いだけを礎に、周りから特に直虎から嫌われることを推し進めていく。

 

小野政次に最初明るい色を与え、苦しめ、そして結局それを奪うという、鬼のような脚本に震えてきます。直虎が政次を恨めば恨むほど力を発揮し、彼には負けじと自分の理想に突き進む主役の姿、それを逆説的な意味で支える陰影のような政次。ずっと見ていたいと思いつつ、叶わぬ願いだよなぁと悲し。

 

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お越し下さりありがとうございました。

 

Twitterの呟きも直虎関連ばかりです…

 

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